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PGAフィランスロピー 2000

“全英オープン日本予選”対象試合ははや4戦目が終わり、セントアンドリュースへの切符をかけた戦いも中盤にさしかかった

宮瀬博文は、先々週の三菱自動車トーナメントで、ツアー3勝目。その時点で全英オープン予選ランク3位につけ、「あ、そうか・・・。行けるかもしれないんだ、全英…。ならこれからもっと頑張らなくちゃ…」と、優勝の興奮から冷めて、ポツリと言った。
それまでの2勝(97年札幌とうきゅうオープン、99年住友VISA太平洋マスターズ)は、どちらも翌週の試合で予選落ちしていたこともあり、先週のJCBクラシック仙台では気合が入った。開催前日に「まずは予選通過!」と目標を設定し、戦った。

が、初日、2日目は伸び悩んで40位タイ。ギリギリで、第一目標の予選通過は果したものの、やはり前週の疲れが出たのか、と思わせた。

しかし最終日。宮瀬は低迷したままで終わらなかった。強風の中、アプローチ、パットが冴えた。66のベストスコアを叩き出し、通算8アンダー。一挙に3位タイにジャンプアップして、きっちりと“ツアー3勝”の貫禄を見せつけたのだ。
「いい感じじゃないですか〜」とゴキゲンの宮瀬。「これで、行けるかな、行けそうかな」と、大喜び。もちろん、行き先は「セントアンドリュース」だ。
この3位が効いて、全英オープンランクが2位にあがり、全英への道がグイっと近づいてきた。「あと残り3試合、気を抜かずに全力でやる。全英にむけ、たとえ少しでも賞金を積み上げる」と、憧れの地を目指す宮瀬が、今週もやる気だ。

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