記事

LANDIC CHALLENGE 2017 THE 5th ASSOCIA MANSION GOLF TOURNAMENT 2017

プレーオフで惜敗の宮瀬博文「勝ちたかった…」

プレーオフのバーディーパットを外し…
9アンダーでフィニッシュする選手が相次ぐ中、梅山知宏が最終18番ホールでバーディーを奪い、ひとり10アンダーで混戦から抜けた。
4組後続でプレーする宮瀬博文は初日を66ストローク(6アンダー)の好スタートを切るも、最終日の前半を2バーディー、3ボギーとして、1ストローク落としてバックナインに入った。10番、12番でバーディーを奪い7アンダーまでスコアを伸ばすと、15番パー5で劇的チップインイーグルを決めてみせた。これで9アンダーとし、トップの梅山と1打差まで詰め寄って迎えた最終18番ホール。

セカンド地点から宮瀬が見事グリーンを捉え、ピン手前3mで止まった。18番グリーンを取り囲んだギャラリーからは逆転優勝への期待から大きな歓声と拍手が鳴り響いた。
誰もが入れれば逆転優勝を信じ固唾を飲む中、宮瀬のパットが見事カップの真ん中から沈めた瞬間、大きなどよめきが起こり、祝福の声が飛び交った。
しかし、その声援に応える宮瀬はなぜか控え目に会釈をするだけだった。
「すみません、あれイーグルパットじゃないんです。バーディーパットなんです」…誰もが状況を把握できなかった。
「実はティーショットを左の林に曲げてしまって、2打目は出すだけ。3打目でなんとかグリーンを捉えて」と笑顔で説明をする宮瀬。先にホールアウトしていた梅山でさえ、歓声の大きさから敗北を疑っていなかった。

これで10アンダーの梅山と並んだ。続く後続は10アンダーまでスコアを伸ばし切ることができず、優勝者を決めるプレーオフへと突入した。

プレーオフ1ホール目、互いのティーショットは右のラフへ落ちる。
2打目地点に行くと梅山との差が歴然としていた。宮瀬の場所からでは、右ラフにそびえる木が邪魔をしてグリーンが狙えない。「しょうがないですね。とにかく3打目でバーディーチャンスにつけようと思った」というセカンドショットは木を越えてフェアウェイに転がり出た。バーディーチャンスに着けようとウェッジで打った3打目は、ピン手前7mで止まってしまった。梅山がバンカーから3打目をピン横50㎝に寄せただけに入れなければならないバーディーパットはカップに届かなかった。「上りの逆目ですね」と打ち切れなかったことを後悔した。

最後は梅山がバーディーパットを沈め勝敗が決した。

「勝ちたかった…」
プロ通算6度のプレーオフを経験している宮瀬。2回は惜敗したが、その後は4連勝と、プレーオフには自信があっただけにこぼれた一言だった。

「ゴルフが良くなってきているので、これからの自分に期待したい。シニアまであと4年あるからね。まだまだ頑張りますよ!」と最後は笑顔で会場を後にした。
  • 最終ホールのイーグルパットではなくバーディーパットのラインを読む

関連記事