Tournament article
住地ゴルフチャレンジトーナメント 2025
トップに9アンダーで3人が並ぶ大混戦の幕開け!
栃木県にあるセブンハンドレッドクラブを舞台に『住地ゴルフチャレンジトーナメント2025』の大会1日目が行われた。
大会は出場選手の多くが予想していた通り、伸ばし合いの展開に。9アンダー63をマークした蛭川隆、福住修、西山大広の3人が首位タイの好スタートを切っている。
蛭川にとって今シーズン2度目の首位発進になる。1度目の『ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山』では、最終日にスコアを崩して49位タイに終わった。また『LANDIC CHALLENGE12』では2日目にトップに立っているが、最終日に伸ばしきれずに15位タイに終わっている。
「今シーズンはずっとゴルフの状態はいいんです。自分のゴルフができれば優勝争いができるという感覚も持てています」。
29歳の蛭川だが、この数年は「ショットは良いがパットが決まらない」というゴルフで、調子は悪くないのに優勝争いに絡むことができない状況が続いていた。それが今年は優勝を匂わせるゴルフができている。その要因はゴルフに対する考え方の変化だ。
「今日は確かにパットが決まってくれました。でも、あまり期待していないというか、前はピンに付いたら入れたい気持ちが強かったんですが、今は入る時は入るだろうくらいにしか思っていないんです」。
「期待をしていない」という言葉だけを聞くとネガティブに思えるが、違う見方をするとミスを引きずることなく、気持ちを切り替えられるというメリットがある。
ミスしたことを突き詰めるのではなく、良かった部分にだけ気持ちをフォーカスする。そんな思考が蛭川のゴルフを好転させ始めたわけだ。
蛭川はいつもコースメモを持たずにプレーするスタイルだ。数字に意識を行かせ過ぎないことを目的とした感覚派だ。あまり考えすぎず楽観的にゴルフをする方が、蛭川が本来持つ感性を活かすことができると自身も感じ始めていることだろう。
おそらく明日も伸ばし合いの展開になるだろうが、いい意味で自分に期待せずにお気楽にスコアを伸ばし続ける可能性は大いにある。

















