７月の『南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント』を制した森山友貴が２試合連続優勝を狙う。

「南秋田では全てが上手く噛み合いました」。

勝てるときとはこういうものかと感じることができた。

全米ジュニアではベスト16に入ったこともある。昨年の５月に米国の大学を卒業して日本のＱＴを１次から受けてファイナルまで駆け上がった。最終的に２位の成績で今季の出場資格を獲得したが、思い通りのルーキーイヤーとはならなかった。

慣れない日本のツアーの雰囲気はもちろんのこと、プロのレベル、そして連戦による疲労など様々な初体験が歯車を狂わせていった。レギュラーツアーでは９試合中５試合で予選落ち、ＡＣＮツアーでも『JPCチャンピオンシップin FUKUI』で５位タイに入るものの、本来の攻めのスタイルが消えつつあった。

そんな状態の中で迎えた南秋田では全てが噛み合った。同時に、自分のゴルフが通用するという成功体験を積むことができた。

「勝てたことで本当に気持ちが楽になりました」

本音の言葉だろう。自信を失いかけていたところで勝ち取ることができた初優勝。この勝利が森山を大きく進化させることは間違い無いだろう。

• 森山 友貴