今年がルーキーイヤーになる森山友貴にとって、レギュラーツアーとＡＣＮツアーの掛け持ちはスケジュール的にキツく、体力面でも精神面でも疲弊していた。その証拠にレギュラーツアーでは近々４試合で全て予選落ち。せめて予選を通過していれば、メンタルを維持することはできただろうが、悪い流れを切れずに今週の試合を迎えていた。

「少しメンタル面で考え方を変えるようにしました。ミスをしたくないという考え方じゃなくて、ミスをしてもこっち側ならいいやとか。だから今日もミスはありましたけど、そこから上手くリカバリーできたり、流れを切らさずにプレーできたのが嬉しいです」。

いつも笑顔でプレーしている姿が印象的な森山だけに、１つ２つのミスなど気にせずにやっているのかと思っていたが、実際はそうではなかったようだ。

２日間でボギーはわずか１つ。この日は７バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフを展開して単独トップに立った森山。

疲れも重なってか背中の痛みが気になるところだが、「それくらいの方が力まずにいいのかもしれません」といつも明るい表情を見せてくれた。

「最終日は楽しむことを一番に考えながらプレーします」。

• 森山 友貴