Tournament article

THE OPEN CHAMPIONSHIP 2025

松山16位、金谷40位、河本63位。シェフラーが圧勝

松山英樹は34位から出て7バーディ、2ボギーの「66」。通算7アンダーの16位タイで、今季最後のメジャーを戦い終えた。

前半で3つ伸ばすと、ターン後には9番から数えて4連続バーディも記録。
初日は97位と出遅れながら、最終日は一時トップ10入りも見える位置で健闘し、「ベストを尽くした感じ」と、総括した。

今年はマスターズが21位。全米プロでは予選敗退し、全米オープンは42位だった。
今季メジャーの最上位は記録できたが「いいところもありましたし、そうじゃないところもあったので、もっと高い精度でやっていかないといけない。練習しないと」。

今年は開幕戦「ザ・セントリー」で通算11勝目を挙げたが、その後は思うような結果に恵まれていない。
「トップ10にも入れてないですし、優勝争いして、そういうところでプレーできるように頑張りたい」。自身11回目の「全英オープン」を契機に今後を見据え直した。

金谷拓実(かなや・たくみ)は土曜日の2アンダー「69」に続いて日曜日もアンダーパーの「70」でフィニッシュ。通算2アンダーの40位タイにつけた。



「土日にゴルフができないのはほんとさみしいので。週末にプレーができたことは本当に嬉しかった」と、改めてメジャーで13大会ぶりの予選突破を噛み締めた。

JGTOの賞金王に輝いた昨季、最終予選会を突破して、出場権を掴んだPGAツアーはこれまで19戦出て13戦で予選敗退中。
「プロである以上、金曜日(予選最終日)は難しいんですけど、そこをしっかり乗り越えて。もっと技術を磨いて今後のシーズンにむけてやっていきたい」と、決意も新た。
「メジャーもずっと落ちてばっかりでしたし、今週通れたことは、次につながるんじゃないか」。

アマでメジャー初出場した2019年のマスターズで決勝ラウンドを戦ったが、全英オープンでの予選通過は初めて。
「思い出にはなったかな」と、微笑み「すごくたくさん人が来るし、それだけゴルフは魅力なので。アメリカでもプレーが続けられるように。少しでもポイントを稼いでいい勝負ができるように。残りシーズンも頑張りたいなと思います」と、気合を入れなおしていた。

河本力(かわもと・りき)は、4バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算4オーバーの63位タイでフィニッシュ。
「3アンダーを目標にしていたので。達成できてほっとしています」。
メジャーで自身初の60台に安堵した。

前日3日目は、8番でロストボールのダブルボギーを打つなど「78」を叩いて69位と崩れていた。
「昨日はコースにぼこぼこにやられてしまったので。きょう少しはやり返すことができたかな」と、一矢報えた。

「きのうは左に飛ぶショットが調整しきれなかった。自分の実力不足だし、ほんとへたくそだと思った日でしたし、そんな日を作っちゃいけないし、まだまだだなと痛感した日」と、猛省の前日居残り練習の成果は出せた。

最後18番では、7番アイアンで右横風にぶつけた195ヤードの2打目が入ったかと見まがう好ショット。
「トップスタートなのにたくさんのギャラリーが見てくれて、たくさん拍手を送ってくれて、めちゃくちゃ気持ちよかった」と、2メートルのバーディチャンスも決め切り大歓声に浸った。

姉の結さんからも厳命を受けていたメジャーでの初予選突破で、来季PGAツアーの出場権をかけた予選会のセカンドステージから挑戦できる権利も確保できた。
「予選を通るか通らないかで人生変わる。そのくらいの舞台」。
初体験の週末でその価値を実感できた。

優勝は世界ランク1位のスコッティ・シェフラー。通算17アンダーは、2位と4打差の圧勝で、22、24年のマスターズと今年の全米プロに続くメジャー3勝目を飾った。


関連記事