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19歳のレフティ参上。細野勇策が「62」で9位タイ浮上

予選ラウンドから伸ばし合いのリーダーボードに突如、19歳の左打ちが現れた。

細野勇策(ほその・ゆうさく)は、これがプロ2戦目。

 

前日初日は予選落ちも怪しい1アンダーの90位Tで出て、この日2日目に自己ベストの「62」で爆発。

 

ボギーなしの9バーディも「多分、今までこんなに取れたことはない。今日になってパットが入りだした。全然ミスなく1日回れた」と、通算10アンダーまで伸ばした。

 

心臓の持病を持ち、生後2か月で手術を受けた。

特に小学時代は「心拍数を上げないように」。

水泳など体育の授業もお医者さんの許可が要った。

 

父親の誠一さんは野球部出身。「自分も野球をやろうしたけど高校野球の練習量にはついていけない」。

それに比べて、誠一さんが趣味にしていたゴルフは体の負担が少なくできたが「お父さんは競技にも出たことがない。あんまり“そんな”じゃない。ほんとにエンジョイゴルファーです」。

その分、親子でPGAツアー選手の動画を見ながら研究を重ねた。

 

左利きのレフティだが、「左打ちの選手は特殊だから参考にならない」と、もっとも注目しているのもミケルソンではなく、「コリン・モリカワ選手。飛ばなくても精度で補っている。かっこいい」と、見て大いに学ぶ。

 

小学5年頃まで女性用のクラブを短く切るなど道具にもひと手間が要り、「練習場の打席はいつも端っこ。フェードボールがネットに当たる」。それなりの不便はあったが「逆打ちはすごい目立つ。みなさんに注目していただけるのは嬉しいこと」。

 

この日最後の18番では学生みたいなセルフバッグの担ぎ姿も目を引いたが、「あれは……17番でバッテリーが切れちゃって」と、本来は電動カートのセルフプレーも、前夜に充電のし忘れ。

あと1ホールのところでリモコンが、うんともすんとも言わずに「すごい恥ずかしい…」と照れたが、初日から計“35ホール”は、それでもよく持ってくれたほう。

 

高校2年時に、ツアー出場予選会のQTファイナルまで行ったが、「4日目の予選落ちではレギュラーには出られない。それなら意味ない」とプロ転向は見送り。一昨年の再チャレンジも、コロナ禍の特別QTではファースト落ち。さらに昨年は、サード落ちして「最初の選択は悔やまれます」と、話すが予選会を突破した先週の「関西オープン」に続いて今週のプロ2戦目は、QTファイナルに行けなかった選手を対象に開かれた4月6ー8日のツアー外競技「ISPS HANDA・ヨーロッパへの道トーナメント」で、プレーオフを制して出場権を手にした。

 

「このまま上手くいければ、結果オーライかなという思いもある。ありがたい。だからこそ、なんとかチャンスをものにしたい」。

19歳のサウスポーが残り2日で夢を追う。


あと1ホールで電動セルフカートが充電切れ。恥ずかし~