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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2025
細野勇策は池4発も糧に「こんなすごい子たちが2人も…」山口出身の先輩も感激
プロ5季目の細野勇策(ほその・ゆうさく)が、めげずに34年ぶりのレフティVへ再挑戦する。

この日は、右横5メートルを沈めた前半16番から、5連続バーディで一気に上昇。
折り返しの1番では「上って、若干下りになるあたりから、スライスしてフック」という超難度の15メートルも決まり、「1日いいゴルフができました」と、6アンダーの「65」をマークし、通算11アンダーに到達した。
お箸も、パスモも左で“クロスタッチ”し、クラブもそのまま左利きで握った。
「勝てば1991年の羽川豊氏以来のレフティV」はすっかり、細野といえばの枕詞(まくらことば)となり、今月初めには初Vへの教訓も得たばかりだ。
「ロピア フジサンケイクラシック」で最終ラウンドを首位で出たが、16番パー3で池に4回入れ、+8の「11」を叩いて21位で失速。
「自分の中では切れないのが持ち味でしたが、あのときはけっこう、怒っちゃって。自分を見失っていたので、二度とないように。次以降に生かせるか」。
胸に強く刻んだ1シーンとなった。
本大会で、レギュラーツアーとしては自身初のコースセッティングアドバイザーをつとめるツアー通算1勝で、シニア選手の広田悟(ひろた・さとる)は同じ山口県の出身プロで、細野がJGTOのQTや、PGAの資格認定プロテストを受験する際に、有志を募ってチャリティコンペを開くなど、サポートしてくれた恩人だ。
現在、賞金1位を走る生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)も同県出身。
広田は、「山口からこんなすごい子が2人も出てくれるなんて。本当に嬉しい。地元でも盛り上がっているんですよ」と、スコアボードを見ながら感慨にふけっていた。
「広田さんには時々一緒に練習してもらったり、お世話になっています」と、細野も感謝に堪えない。
「今週は、広田さんが設定したピンポジションでいっぱいバーディ獲りたいと思います!」。
恩人が仕立てた舞台でプロ5年の成長を見せつける。














