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日本オープンゴルフ選手権競技 2022

飛距離の差にもくじけない。比嘉一貴「今度は僕が後輩をリード」

現在の賞金1位がJGTO主催の日本タイトルに続いて、今度はJGA主催でビッグチャンスをにらむ。

比嘉一貴(ひが・かずき)が6バーディ、2ボギーの「66」。



2日間通算6アンダーの首位タイで決勝ラウンドに進出し、「日本オープンで優勝することが夢であり目標。いい状態のうちに、そういうチャンスがつかめればいい」と、通算4勝目(現在5勝)を飾った6月の「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」に続く、5年シードの“日本メジャー”を視界に捉えた。


先週の日米「ZOZOチャンピオンシップ」に続いて今週もビッグネームに恵まれている。

3年ぶりに来日したアダム・スコットとのラウンドは、2016年に狭山で行われた本大会で、松山英樹との練習ラウンドに加えてもらって以来。

今度は、賞金1位として本戦から組まれて「覚えてますか?」。

「もちろん、覚えているよ」と笑顔の返事に感激した。


2013年のマスターズ覇者。
「メジャーチャンピオンであり、スーパースターと回れるのは刺激でしかない。しぐさや立ち振る舞いなど勉強させてもらうつもりでずっと見ていました」と、子細にプレーを観察。


初日こそ、「あまり差はないのかな」と、ひそかに喜んでいた飛距離の差。
だが、この日2日目は50ヤードも前を行かれて気がついた。

「置きに行くときと、飛ばしに行く時でその再現性、正確性が凄い上手い。飛ばしに行ったときの飛距離がえげつなくて驚きました」と、目が点に。


「球が意外に低かったので、すごく気になっちゃって。頑張って聞きました」と、この日は後半6番あたりで平均飛距離について質問。

「高さはなくても300ヤード」と言われて素早く足し算。


「ランが40ヤードとして340ヤード…。聞かなきゃよかった」と、ひそかに後悔してから「アイアンショットがおかしくなった」と、8番パー3でこの日2個目のボギーに苦笑をしたが、5メートル弱を沈めた10番スタートを皮切りに、15、18番では2度の連続バーディ。

チャンスパットを打つ回数では比嘉をはるかに上回っていたそうだが、スコットは初日から、グリーン上で苦戦。通算3オーバーと、伸び悩む間に小技とスコアでスコットを凌駕。


「飛距離では競り合おうとは思わないけど、100ヤードのウェッジでは負けたくない。体格差が関係ない部分ではリードしたいという思いがある」と、身長158センチのJGTO最小選手が185センチのPGAツアー選手と堂々と張り合った。

「2日間、一緒に回らせてもらって非常に勉強になった。この組に入れていただいたことに感謝しています」と、主催者にも頭を下げた。



金谷(かなや)も、アマで現在在学中の蟬川(せみかわ)さんも、通算6アンダーで首位に並んだ2人ともに東北福祉大の後輩。

「僕も大学時代から松山さんを目指してきたように、今度は僕が、後輩たちをリードできれば」。
史上17人目(25例目)の日本タイトル年間2勝で、強さを見せつける。 ※参考「日本タイトルの年間複数回優勝者」




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