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ANAオープンゴルフトーナメント 2022

今平周吾がボギーゼロの2日間。圧巻の15アンダー

JGTOの最小プロとして、比嘉一貴が現在賞金1位を爆走するが、こちらは史上もっとも小さなキングとして君臨。

2018年から2年連続で賞金王に就いた。
今平周吾が、わずか2日でトータル15アンダーに到達し、単独トップで大会を折り返す。


得意の輪厚(わっつ)で脅威の安定感が火を吹いた。
初日の「65」に続いて第2日はさらに8つ縮める「64」。

しかも2日間ともボギーなしを続ける。


左に曲がっていく17番パー5で「左足下がりのライで高さが出なかった」と、2打目を林に打ち込んだ。

窮地と思われたが「あそこは狙えた。助かりました」と、ピン10メートルに乗せると長いパットを沈めて一転、バーディに。


「昨日も今日もピンチというピンチはなかった」と、涼しい顔で、「今週はボギー打たないことを目標にやっている。それがハマった」と、大差で決勝へ。


これまで桂川有人や河本力、大西魁斗ら3人の初V者を輩出し、若手の台頭が加速する今季、来月2日の誕生日で30歳を迎える。

自分より若い選手と回る機会も格段に増え「今日回った桂川選手や岩﨑(亜久竜)選手もそうだし河本選手とか、パワーや、ポテンシャルも高くて僕には出来ないゴルフをする選手が多い。羨ましい」。


脅威も、羨望もあるが「飛距離で置いていかれるのは分かっている。力を抜いて。技術で勝てるように」。

静かに語る今平こそ若手には脅威だ。


背後に若手の脅威を感じつつ…


ここ輪厚では、大地震による2018年の中止を挟んで、2016年から3回続けてトップ10入り。
特に2017年は、池田と時松との3人のプレーオフに臨んで、1ホール目に敗退。池田に大会2勝目を献上した。
「プレーオフで負けたのは覚えていますが、内容は覚えていない」と、過去の話はもう忘れた。


それより今年は5月に「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」と「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」で連勝を達成しており目標の年間3勝まであと1勝。
「優勝目指して頑張っていきたい」。
脂がのる30代。小さなキングがまだまだツアーを牽引する。

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