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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2021

宮里優作「ダテに9回出ていない」大会2勝の自信みなぎる単独首位浮上

ダテじゃない41

 

宮里優作が、単独首位に浮上した。

3週目に突入した長尺パターが、鏡のグリーンで火を噴いた。

「ショットの距離感が合わなくて、コントロールが難しかったがパッティングでリズムを作り、要所要所で決まってくれた」と7バーディのうち、もっとも短いパットで7番の2.5メートル。

あとは、渋いパーセーブも含めて46メートルを面白いようにねじ込み25パット。

 

「なんとか、18番までに貯金を作っていこうというのが今週の目標なので」とパターを軸に、2日目にして2位と3打差つけた。

 

最後の18番では、「最も難しい」という、右奥のピン位置に対して、長いバーディトライを大きくショート。

ボギー締めには「まだ攻略できてない」と、苦笑いを作ったが、「いかに鈍感になるかがグリーン上のテーマ。大きな筋肉を使って動かすというのが長尺パターの利点。バックスイングを気にせずに肩で上げる」と、完璧に手なずけている。

 

コロナ禍で2年半ぶりに会場で再開を果たしたコーチで父の優さんには「今までグリーン上は胃が痛くて見ていられなかったけど、今週は落ち着いてプレーができている、と言ってくれた」と、41歳の相好を崩した。

 

18ー19年の欧州ツアー参戦を経て復帰した今季、土壇場の2週連続トップ5で、3年ぶりに出場30枠に飛び込んだが「ダテに9回出ていないかな?」と、胸を張る。

 

最終ホールでチップインの初優勝(2013年)や、勝つしかない状況での大逆転賞金王(2017年)など、劇的な大会2勝を誇る賢者のマネジメントで若手を圧倒。

 

「こういうコースは、やみくもに打ってもスコアメイクできない。下りの2メートルより手前の4メートル。いかに、残りのパットを意識して展開するか。ピンを狙わないって、なかなか出来ないですけど、グリーン上のアンジュレーションが頭に入っている分、割り切れる」と、ベテランの策士が、5人の賞金レースを横目に、4年ぶりの大会3勝目にむけて軽々と、週末の戦闘モードに入った。

 

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