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バンテリン東海クラシック 2021

無欲で運を引き寄せた。小斉平優和が2日続きの66

追いかければ追いかけるほど逃げていく。不思議ですね©JGTOimages
プロ5年目の小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)が1差の2位につけた。
欲を捨てた途端に4連続バーディが来た。

スタートの10番で10メートルを沈めるロケットダッシュだったが「なんとなく取れました」と、平常心を失わずに回ってこられた。

特に午後から風が強まったが、林のほうへ飛んだショットが木に当たって出てきたり、欲を捨てた途端に運も向いてくるというのは「ちょっと今までにない感覚です」。

開幕前日まで「ショットがどこに飛んでいくかわからない。自分にイラついて、もやもやしていた」という。
思うようにいかないショットを、思うように行かそうとして、「意気込みすぎていた」と、プレー態度にもそれが現れていた。

一緒に練習ラウンドした先輩プロの内藤寛太郎から「ちょっと素振りが多すぎない?」と、指摘されて我に返れた。

「考えすぎていたのをシンプルに。ただ、フェースの真ん中に当てることしか考えない。自分に期待しすぎず無心でやって、気楽に振ろう」と心機一転。
2日続きの「66」で通算10アンダー。V争いに加わった。

2020年の米二部「コーンフェリーツアー」で、コロナ禍の掛け持ち参戦に挑んだが「通用しなかった」と、いったん撤退。
「日本でやって、力をつけて」と、今年はこのまま日本にとどまり、再挑戦に備える。

今季5度のトップ10で現在の賞金ランクは39位。
獲得賞金1679万4385円は、ほぼ初シードも手中におさめて、今度は初優勝に向けて邁進中だが「それは明日、終わってから」。
無欲はまだ解かない。

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