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SMBCシンガポールオープン 2020

松山、遼世代。木下稜介の2020目標は

今年も偉大な同級生たちの背を意識しながら、五輪イヤーを飛躍の年にする。
最終日を前に、プロ7年目の木下稜介が日本勢の最上位につけた。通算3アンダーの16位タイから出たこの日、1番で2メートルのチャンスを決めると、5番で奥カラーから7メートルを沈めて3連続バーディ。通算7アンダーの8位タイで上がると地元ファンからサイン攻め。当地の期待を一身に受けて、最終ラウンドに挑む。

シード2年目の2020初戦。木下は大きな目標を抱いてシンガポールにやってきた。
手応えも十分。
賞金ランク34位で昨シーズンを終えるとそれから約1カ月のオフラウンドでは、自己ベストタイスコアの63を連発。
「調子がよくて。むしろこれであかんかったらどうしようかと思っていた」。
3日間アンダーパーは、努力も裏切らない好スコア。
昨シーズン終了後にすぐ着手したトレーニングは瞬発系を増やして、無酸素運動にも挑戦。
「1時間くらいするんですけど初めのころは、すごくきつくて。2、30分もしたら吐いていた」。
その分、2キロの体重増と「飛距離も10ヤードは伸びた。思い通りの球が打てるし、ショットの調子が凄くいい」。
シンガポールに来てすぐ効果を実感。初日から順調に、上位争いにこぎつけた。

1991年生まれの今年、29歳。同学年の松山英樹、石川遼との差は歴然だ。
「僕は2年前にやっとシードが獲れて。気持ちも、技術も全部足りない」。
出身の奈良を離れて進んだ香川西高時代に、同じ四国の明徳義塾の松山と、よく顔を合わせた。
「そのころから凄い球を打ったが、今は足元にも及ばない。分からないことは、上手い人に聞くのが一番」。
今もアメリカの松山にはときどき、ラインで質問。
「そこにプライドはない。いつかは、同じ舞台で戦いたい」。その一心で、石川にもたびたび練習ラウンドを申し込む。

昨オフには、初めて谷口徹の宮崎合宿にも参加。
年齢問わず、積極的に一流との交流を増やしていく中で、自然と芽生えた今季、シード2年目の目標は「でっかく、賞金王という思い」。
金、銀、銅メダルが揃った2020初戦。まずは強豪ひしめくフィールドで、その足がかりをつくる。

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