Tournament article

ダンロップフェニックストーナメント 2020

全集中、まっすぐの型! 稲森佑貴が日本一のホストVを約束

予選ラウンドは先週覇者・香妻(左)と、マスターズ帰りの賞金王(右)との豪華メンツ©JGTO
主催者が誇る、日本一曲がらないホストプロ。スリクソン契約の稲森佑貴が、無観客のホスト試合で、大応援団の声を背に受け大会2日目をスタートした。

1番ティ奥の巨大ビジョンに映し出された、懐かしい顔を前にマイクパフォーマンス。
「みんな、僕のこと、覚えてくれてる!?」。
プロの声に、無数の小さな手がいっせいに挙がった。

稲森が、大会の地元・宮崎県の宮崎市立宮崎東小学校を訪れたのは、今年の2月20日。

選手会の伝統行事「ゴルフ伝道の旅」で、初心者用具のスナッグゴルフを教えに行った。
その2日後に愛妻と籍を入れたから、稲森にはなおさら思い出深い独身最後の貢献活動。

校庭でみんなと興じたドッヂボールでは筋肉痛に。。
午後から「夢を持とう」をテーマに講義もあって、みんな一生懸命聞いてくれた。

「11月にはここ宮崎で、大きな試合があります。ぜひ見に来て」と、あのときかたく約束して別れたが、新型コロナの蔓延はその後、ほどなくしてからだった。

主催者の英断で、大会は無事開催の時を迎えたが、無念の無観客試合で、思ってもない再会にこぎつけた。
主催者と、地元観光協会が1番ティの巨大ビジョンを使って、大会2日目の「リモート観戦」を実現。
子どもたちみんなでこの日は、4アンダー3位タイから出る稲森のスタートを、見送ってくれたのだ。

大喜びで、ビジョン下部中央のカメラに向かって今いちど呼びかけた稲森。
「鬼滅の刃、好きな人〜〜〜」。
いきなり何を言うのか、と戸惑いながらもいっせいに挙がる手。
「……全集中で、頑張ってきます!」。
5年連続で、フェアウェイキープ1位を継続中。
10月の「日本オープン」では2年ぶり2度目の大会2勝目を飾った。
日本一曲がらない男が、今度は日本一のホストVで、子どもたちを喜ばせると決めた。
  • 全集中…! 真っすぐの型!!

関連記事