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長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2019

イメチェン初日の首位獲り成功。石川遼が漆黒の67

2試合連続優勝を狙う石川が、漆黒の装いで首位タイ発進した。10番で池。11番では3パット。スタートの連続ボギーから見事なカムバックで魅せた。

16番のパー3は浮島の難所。196ヤードは、通常なら8番アイアンを持つ場面だ。だが石川は右からの横風も計算して、あえて大きめの6番アイアンを選択した。
「短いクラブでフルスイングすると、キャリーで乗ってもスピンで戻ってしまうようなこともあった。それを長いクラブで普段よりも抑えめに。このオフに試していた練習を応用してみた」という。
「6番アイアンで180ヤードを打つ感じ。フェード目の球で、うまく風にぶつけて打てた」と、2メートルのチャンスにくっつけた。このバーディを契機に猛然と逆襲を開始した。

18番パー5ではスプーンを持った270ヤードの2打目で「カモンッ!」。思わず凛々しい声も出た。池越えの2オンを成功させると、楽々バーディ。折り返してアウトの3番まで怒涛の4連続を記録するなど、終わってみれば67。
初日から、さっそく2試合連続Vの期待を持たせてみせた。

先月の日本プロで、3年ぶりの通算15勝目。復活を印象づけたが、そのあと男子ゴルフは1カ月半も日程が空いて、「自分としては、ここでリセット。今までは考えられないぐらい筋肉をつけることを重点的にやってきた」と、トレーニングに打ち込みツアーの再開に備えてきた。

その間に女子ゴルフでシブコさんフィーバーが巻き起こり、男子ゴルフはその直後のリスタートとなった。
「いろんな見方をされる1週間になると思うが、ブレずにやっていくことが大事」という強い信念は、この日のイカつい出で立ちともマッチした。

見慣れない「Mロゴ」の黒いキャップにこの日はポロシャツ、パンツと思いがけない冷え込みに、途中で着込んだセーターもすべて黒色で統一。
普段とがらりと違ったクールな装いは、契約メーカーのキャロウェイ社が来月から発売する「トラヴィスマシュー」というブランドのものだそうで「いつもとなんか違う…と、朝からいろんな人に言われましたし、インパクトはあったのかな。周りに二度見されるような感じで新鮮」と”変身”を自身が一番楽しみながら、イメチェン初日の好発進を成功させた。

2日目以降も難条件が予想されるが、大会は2014年にV経験も。
「相性がいい、と思えるのはありがたい。最後まで諦めずにチャレンジしていきたいです」。
憧れのミスターが冠をつとめる15回目の記念大会を、連勝でお祝いしたい。

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