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関西オープンゴルフ選手権競技 2018

43年ぶりの連覇がかかる今平周吾も「負けたくない」

柏木キャディに捧げる連覇?!
首位に立った20歳のアマとは2打差から、快挙をにらむ。昨年覇者が、大会は43年ぶりの連覇を目指す。

実現すれば1975年に3連覇を達成した杉原輝雄以来、6人目(7回目、※)。
もちろん、関西のドンと称された故人の勇姿を生で見たことはないが、その伝説は25歳の今平でも知っている。
「出来たら嬉しい」と普段、もの静かな選手でも気持ちは出る。

まして、今平には是が非でも欲しいツアー通算2勝目である。昨年大会では、6打差の完全優勝で、初優勝を達成したあと破竹の勢いで、最後まで賞金レースを争い賞金ランクは自己最高の6位につけた。

しかし、勝ちきれないまま1年が過ぎた。
「去年はいろいろありすぎて・・・。惜しい試合が続いたのに、最後の詰めが甘い。何かが足りない。そこを修正というか、ちゃんとやりたい」。
勝ちたい気持ちがにじみ出た。
5番では3メートルのチャンスを沈めて珍しく、ガッツポーズを握った。
15番では、7メートルのバーディトライもねじ込んだ。
「調子が良くなってくると、ドライバーを振り過ぎる。それが続くと悪くなる」と、先週の日本プロでは予選落ち。
「リズムを戻して、ゆっくり振るようにした」と、ショットの不振も1週間あまりですっかりたて直してきた。

昨年は、たまたま担いでもらった学生アルバイトの若松菜々恵さんに、初Vを献上してエースキャディの柏木一了さんを、悔しがらせたものだ。
「柏木さんと1勝するまでは」と、今度こそ黄金コンビで舞い戻った今年。
最終日を前に、首位で立ちはだかったのは、まだ二十歳のアマチュア。
「年下ですし、負けたくない気持ちはあります」。
少ない言葉にプロのプライドを精一杯に思いを込めた。

※大会の連覇達成者
森岡二郎(1934年、1935年)
戸田藤一郎(1938年、1939年、1949年)
宮本留吉(1950年、1951年)
橘田規(1962年、1963年)
杉原輝雄(1964年、1965年/1973年、1974年、1975年)

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