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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2018

周吾VSノリス。いよいよ最後の戦いが始まる

どちらが勝つか
今週、いよいよ「王者の中の王者が決まる」。今年は、身長23センチ差の最終レース。188センチのノリスに、3340万2382円の大差をつけるのは、165センチの周吾。
だがノリスは「ゴルフに身長は関係ない。ウーズナムだって、小さいながらも飛んだし、自分より大きな選手を打ち負かした」と、欧州ツアーで2度の賞金王(87、90年)と、世界ランクで通算50週も1位を維持した英国出身のレジェンドを引き合いにした。
「周吾は将来が明るい素晴らしい選手。いま賞金ランキング1位にいることは、驚きではない。ショットもショートゲームも優秀だし最終的に、一番良いスコアで上がれた選手が勝つのがゴルフ」と、相対した賞金1位に敬意を表した。

周吾は周吾で「ノリス選手は飛ぶし、ショットの正確性もある。すごい選手だと思う」と、同2位の敵を仰ぎ見ながら「今週は、アイアンの正確性とショートゲームで勝負していくしかない」。

ノリスが周吾に勝つには、このシーズン最終戦で優勝するしかもう手がない。
「その点では非常にシンプル。ぜひ今週、勝ちたいと思う」と、V宣言したノリス。
今年一番の称号を、大切な人に持ち帰りたいのは、いずれも同じだ。
今年、婚約を発表した周吾。
しかし、それにふさわしい選手なのか。「僕でいいのかという気持ちがある」と口数少ない中でも、葛藤を吐露した。
「賞金王は年間3勝も4勝もしている人が、なるイメージ。僕はまだ、1勝しかしていない。そういうのをみると、僕がなってもいいのかなと少し思う」。
だからこそ、いよいよ今季の最終決戦で、今季2勝目が欲しいのだ。
「最後もう1勝できればいいのかな…」。
それなら堂々と、最強の称号を名乗れる。

そしてノリスは先月、待望の第一子が誕生したばかり。
“産休”明けの翌週に、後ろ髪ひかれる思いで日本ツアーに戻った「平和PGM選手権」で2勝目。周吾の最大の敵として、立ちはだかる契機を作った。

それから6週間。母国南アのプレトニアにはまだ、戻っていない。ベビーに会いたい気持ちは、留守を守る妻とのテレビ電話でどうにかこらえていま、最後の戦いを迎えた。
「ここで優勝して、クリスマスプレゼントにしたい」。
真のサンタクロースはどちらか。

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