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ダンロップフェニックストーナメント 2017

石川遼が今季初の予選通過

ベテランのホストプロとの2日間を経て、やっと壁を破れたのは良かった。石川が10月の日本オープンから数えて6試合目にして、ようやく決勝ラウンドに進んだ。

「ドライバーを中心に、何万球と打ってきて、自分の中で成果を感じられるようになってきた。昨日より今日、と安定感が出てきた」と、今季初のアンダーパーには届かなかったが、通算スコアは1オーバーで、今年初めてコースで週末を過ごすことになった。

「予選通過にはこだわらず、いまやらなければいけないこと」と、覚悟の上の試行錯誤もさすがにこうも続けば「1週間が1年みたいに感じた。もう何年間くらい予選落ちをしてきたのかという感覚だった」と、苦しかった日々を振り返った。

この2日間は、練習ラウンドでも回った中嶋常幸と、若い稲森佑貴との同じ組。中嶋には松山も交えた火曜日に、「石川くんは、あとは最後のピースをはめる感じ」と見込んだとおりになった。
通算7アンダーで、初優勝に挑む稲森のゴルフにも、曲がらない打ち方や手の使い方にヒントを得て、自分も負けられない。

そして世界ランク4位は、同い年の親友。
「僕がギャラリーだったらヒデキを見に行きたい。もっともっと強くなってという気持ちしかない。ヒデキのゴルフは僕には出来ないけど、石川遼のプレーを見たいと1人でも多くの人に思ってもらえたら。魅力が伝えられたら。そういうプレーが出来たら最高」。
復活の日を期して、この日もまた競技後の練習場で、大雨に打たれながら一心に球を打った。

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