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ANAオープンゴルフトーナメント 2017

男のプライド! 小平智は「励ましとかいらない」

駆けつけた美保さんに贈る、ボギーなしの66だ。「今日は、ピンチらしいピンチもなかった」。
そつのないゴルフで、今週もまたV争いに加わった。自身8度目の最終日最終組に「気負いはない」とはいえ今季、予選落ちゼロで、トップ10が7度。うち4回は、5位以内で、賞金ランクは3位。絶好調でも、まだ勝てていない。

「本当にそろそろ優勝しないといけないと自分でも思っている。そういうプレッシャーをかけながら、自分と戦っている」。
あえて、自ら重圧をかけても戦えるという自信が小平にはある。

この日から、ロープの外で見守る美保さん。
しかし、「励ましとかそういうのは要らない」と小平は言った。

2008年の賞金女王で、ツアー通算12勝。7つ年上だし、小平よりも、うんとキャリアは上でも「僕がやっているゴルフと、向こうのゴルフは違うので。向こうもそれは、分かっている。僕は、僕のゴルフをするだけです」。

交際を始めたころも、毎週のように応援に来てくれた際に美保さんも言っていた。
「女子と、男子では、やってるスポーツが違うような気がする」と。
理解ある女房も、大船に乗ったつもりでその勇姿を見つめている。
「今の彼は、いつ勝ってもおかしくない」と信じている美保さんはここ数週間は、自身も週末に仕事入れずに、いつでも会場に駆けつけられるようにしているそうだ。

妻の信頼に、夫も最高の形で応えたい。
「本当に、美保と一緒にトロフィーを持つことが目標なので。それだけを考えて頑張りたいと思います」。
表彰式で、新婚初の夫婦の共同作業を完成させる。

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