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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2025
小平智が「ここ最近で一番喋った」という予選ラウンドで得た情熱
小平智(こだいら・さとし)から、久々に強い言葉が飛び出した。
今のところ、PGAツアーの予選会は2次からの受験を予定しているため、今季日本ツアーは実質あと6試合。
「そこまでに3勝したい」。

強い信念が、後半アウトの9ホールに集約された。4番のパー4で、85ヤードの2打目を60度でカップインするイーグルを記録したあと6番と、上りの8、9番で連続バーディ締め。
4アンダーの「67」で通算10アンダーに到達し、先月の「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」に続く今季2勝目も狙える決勝進出にこぎつけた。
バーディなしの1ボギーで終わり「イライラしていた」という前半インの9ホールでは特に、いつまでも枯れない大ベテランから力をもらった。
57歳の谷口徹と、21年のブリヂストンオープン以来の同組対決は「ここ何年かで一番喋ったラウンド。気持ちよくやってもらうために盛り上げないと」。
大先輩を立てながら舌も巻く。
「まえ回ったときよりも、ショットがよくなっていたり、アプローチパターはやっぱり上手かったり。あの歳でも変わっていけるんだ、という姿を見れたのは刺激になった」と、感心する。
同組の稲森との飛距離対決で、一喜一憂している谷口。
「勝った、負けたと言っているのは谷口さんだけだったので、稲森は大変そうでしたけど」と苦笑しながら「今もそういう気持ちがあるのが凄い。向上心があるのはさすがだな」と、頭が下がった。
2018年の1勝(RBCヘリテイジ)を機に6季戦ったPGAツアーを再び目指したいのは「自分が行動で見せるため。待っていてくれる後輩もいる」。
今夏、アメリカで松山英樹と一緒に練習する機会を得た際に「必ず戻ってくるから待っていて」と、約束してきた。
PGAツアーで活躍を始めた選手が一気に増えたいまこそ捲土重来(けんどちょうらい)を見せる意義がある。














