記事

関西オープンゴルフ選手権競技 2025

ロープの外にはムキムキマン、内にはほのぼの17歳。小平智を奮い立たせた人たち

アメリカからいったん撤退を決めて2季目。小平智(こだいら・さとし)が、初日の猛ダッシュを決めた。
240ヤードの2打目を5Wで5メートルに乗せてイーグルを奪った16番のパー5を契機に、「そこからリズムよく回れました」と、7アンダーの63。
「最高。初日にしては合格点です。久しぶりに持ち味が出せた」と、うなずいた。




ロープの外の“ムキムキマン”に良いプレーを見せられた。
この日、応援に駆け付けたのは、日本有数のボディービルダー、ジュラシック木澤こと木澤大祐(きざわ・だいすけ)さん。

岩田寛(いわた・ひろし)のすすめでYouTubeを見るうちに、小平もファンに。昨年は、岩田と一緒に木澤さん出場のコンテストも観に行った。
「どの世界でもそうですけど、突き詰めている人の体はスゴイ。トレーニングも練習も、食事とかもあれくらい気を付けてやらないと。まだまだ僕は甘えている」と、指針のレジェンドからメッセージが届いたのは昨晩。

「明日、応援に行くよ、と。嬉しかった。モチベーションが上がりました」と、発奮した。

同組の17歳アマにも力をもらった。
大阪学院高校2年の@小川琥太郎(おがわ・こたろう)さんが、お父さんとのキャディタッグで躍動。
「お父さんとラインを読みながら、小気味よいゴルフをしていて」。

小平自身も元レッスンプロの父・健一さんの影響でゴルフを始めた。
「僕もキャディをしてもらいたかったけど、できなかったので羨ましい…」と、2年前に亡くした大好きなお父さんを思いながらのプレー。
「ほのぼのしました」と、好発進を決めた。

「関西オープン」は、2014年大会以来11年ぶり5回目の出場だ。
関西ゴルフ連盟(KGU)主催のオープン競技は「グリーンは固さも速さもあり、いいショットには恩恵があり、ミスショットには罰が来る。フェアなセッティング」と、駆り立てられている。

「今季の目標は複数回優勝。できれば3勝以上したいけど、開幕からかみ合っていなかったので。ここからエンジンかけていきたいな」。
国内では2018年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」以来となる通算8勝目をまずは射程にする。

関連記事