庚泰 (キョンテ)と、片岡の一騎打ちに挟まれたかっこうで、最終日最終組を回ることになった谷原も、一時は2打差まで迫った。

しかし、国内開幕から2戦でクラブの調整を誤った影響で、崩してしまったショットは最後まで修正がきかず、最後は白熱した2人の争いを、指をくわえて見ているだけになった。

「忙しいよね、あいつらのゴルフは」と、苦笑い。
「大ちゃんはバンカーから直接入れたり、17番ではダブルボギーを打ったり、キョンテもね」。

大騒ぎでプレーオフに進んだ2人には及ばなかったが「それでもアンダーパーで、回っているからよろしいじゃないですかね」と、単独3位は明るい兆し。
「また修正して頑張ります」。
出来るだけ早く次のツアー通算12勝目を、2月に亡くなったばかりの父に報告する。

• 谷原 秀人