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〜全英への道〜 ミズノオープン 2016

首の怪我もなんの! 小平智(こだいらさとし)が執念の5アンダー

国内第3戦の中日クラウンズで、3日目に谷口徹と回って言われた。「お前、パットが上手くなったな」。いつも超・辛口の先輩から褒められて、改めて思った。
「練習は嘘をつかない」。オフに、徹底して弱点克服に取り組んだ成果が出ていた。

「今年はパットがヘタなイメージも払拭出来そう」と、万全の準備で迎えた今季。もともとその気があった左首のヘルニアの症状が、開幕から出ていたのが残念だ。
「せっかくゴルフの調子はいいのに、体の状態が悪くて結果に結びつかない」。
先週の関西オープンは、開幕直前にとうとう無念の欠場を申し出た。「出るといって、止めるのは好きじゃない。出来れば止めたくはなかった」。大事を取る間にも、同級生がV争いを繰り広げたのも悔しかった。
大会2日目に薗田俊輔が3位タイにつけた。

「それと(永野)竜太郎さんが、開幕から惜しかったりとか。竜太郎さんには勝って欲しかった」とひとつ上の先輩にも心からの声援を送りながらも、「それに比べて自分は出遅れている。巻き返したいと思った」。

先週は、懸命の治療も「まだ、ラフからの突っかかるショットが怖かったり」。本調子ではないながらも、執念の5アンダーで首位タイで飛び出した。

全英オープンの日本予選も兼ねるこのミズノオープンも、小平は昨年の日本オープンの覇者としてすでに資格を持っているが、それとは関係なしに「優勝したい」。
目標は、賞金王の横綱ゴルフだ。「キョンテ(庚泰)は、どこのコースが苦手とか。そういうことを言わない。どこでだって優勝争いをする」。自分もそんなゴルファーでありたいのだ。「どんな試合でも、優勝争いしたいし、全部予選を通りたい」。一分も隙の無いゴルフで、自分も鬼と言われてみたい。

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