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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2016

ジャンボ尾崎も2日目の宍戸を盛り上げた!

新体制で開催された「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」は2日目に、ゴルフ界の両巨頭が宍戸の1番で落ち合った。

今年、新会長の青木功の脇を支えるJGTOの特別顧問は、ジャンボ尾崎。ジャンボのスタート時間に合わせて1番ティにふらりと現れた青木。
8時45分のティオフに、「なんだ、来るの早いな」と、軽口を叩きながらもジャンボはがっちりと、その右手を握り返した。

69歳は、渾身のティショットを放つと、ふと振り返り、青木に向かって軽く手を上げて出ていった。
ゴルフが大好きで、本当はコースで思う存分暴れたい新会長の代わりに、この日はジャンボが存在感を示した。

2番のパー5は、残り230ヤードの2打目をクリークで、みごとピンそばの2オン成功。鮮やかなイーグル獲りに、上がってからうっとりと、そのシーンを思い返したジャンボは、やにわに饒舌になり、そしてなぜか、英語でまくし立てて「ノーノーノー、almost albatross、オールモストアルバトロス!」と、アルバトロスの一歩手前だったと、強調した。

そこから11番までに、4アンダーまでスコアを伸ばして、すわエージシュートかと、宍戸の森を騒がせた。この日は、20年も前のエースパターを引っ張り出して、「非常にフィーリングが良かった」と、前半こそ上機嫌で「可能性は見せるだろう?」と、得意満面の快挙達成のチャンスも、しかしすぐあと12番で途切れてしまった。

ラフから9番アイアンの2打目をクリークに入れて、ボギーを打つと、そこから徐々に貯金を吐き出した。最難関の17番では、ティショットを右にOB。ダブルボギーに沈んで「詰めが甘いね。いつまでたっても大人になれない、尾崎さん」と、自嘲の笑みも、新体制の主催競技を大いに盛り上げて、宍戸を去ったジャンボだ。

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