今週の難コースはただでさえ、ストレスのたまる毎日に拍車をかけているのが、ごひいきの球団の不振だ。交流戦で1勝3敗1分の広島カープ。「よ〜負けるわ。交流戦はいつも弱い」とこの日3日目は、ことごとくチャンスパットを外したのも「それが原因」と冗談半分、せめて八つ当たりで発散した。

「思う通りのところには、打てているのにそこから曲がってくれってやつが、全部まっすぐに抜けていくんで。読めてない」。
それならばと5番では、6メートルを鮮やかなチップイン。

ぴたりとスコアが止まってしまった後半の9ホールは「最後の一発くらい、決まってくれないと、気持ち良く終われない」と、最後までぼやき節はやまなかったが、通算イーブンパーは首位と1打差の3位と粘った。

先週はそれぞれ日本予選を突破して、全米オープンと全英オープンと、一気に2つのメジャー切符を奪うなど、波に乗っているには違いない。これまでツアー通算11勝も、日本と名のつくタイトルはまだひとつもない。
「欲しいですね」。
カープはいまちょっぴり嫌なムードも、亡き父が眠る地元広島にさらなる吉報を届けられたら。

• 谷原 秀人