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三井住友VISA太平洋マスターズ 2016

「絶対、邪魔でしょう」と、賞金1位の谷原秀人

当人には冗談では捨て置けない。今週は凱旋出場の松山英樹が、初日から谷原との同組で「勇太さんとの賞金レースの邪魔をする」と。
「いや、絶対に邪魔でしょう!」と断固と、しかし「そうはいっても、今週また英樹が盛り上げてくれるでしょう」と、

37歳の賞金1位は、その点においては13歳下の邪魔も大歓迎だ。
「後輩ですけど、世界トップ10の凄い選手。いいところは学んで勉強したい」と、それはゴルフのことだけではなくて、「日本ツアーはどうすれば良くなるのか。そういうことも松山に聞いてみたい」。

海外ツアーでたまに一緒になるときは、「よく一緒に練習ラウンドを回ってもらうけど」と、後輩にどこまでも低姿勢の先輩は、その際にもいつも聞くんだそうだ。

「日本と海外ではどう違うのか、と。前は、芝質のことを、松山は挙げていた。ポアナとバミューダ」と、松山は洋芝の2種の名前をあげて、「そういう芝でも気にせず打てるようになれば、日本選手もレベルが上がる、と。でも日本にその芝があるとしたら、(北海道の)輪厚(わっつ)くらいだね、と。今回もいろいろ聞いてみたいことがある」と、谷原は試合では後輩との4度目の直接対決を楽しみにしている。

海外も合わせて11連戦目。先週は、池田との直接対決で、プレーオフ2ホールを戦い「朝、起きるのがつらいです」。体調管理の秘訣は「早寝早起き」と、毎日夜9時には床について「子どもと一緒。勝手に朝5時に目が覚めますよ」と、アラフォーにとってはここから残り4戦がまさに、正念場である。

先週の今季3勝目で世界ランクはついに60位と、全英オープンで5位につけ、賞金ランクは2位に入った翌年の、2007年に記録した世界68の自己ベストを、さらに更新中だ。
自身2度目のマスターズ出場がかかる世界トップ50入りに向けても、ここが正念場。「ここからが、一番しんどい」と、ショットの不振を抱えたままの今はなおさらだが「1日1日、1打1打。意識して良いゴルフをして、残り4戦でまた優勝するつもりで頑張る」。
2013年以来の大会2勝目も、賞金1位も誰にも邪魔されたくない。

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