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三井住友VISA太平洋マスターズ 2016

宮里優作は「追いつけねーわ・・・」

首位を走る後輩に、ひとつでも詰め寄るチャンス。この日最後の18番パー5は、「2打目まで、完璧なショットが打てた」。段の上のピンにはほんのわずかに距離が足りなかった。
一度グリーンに着弾したボールは、ゆるゆると転がり落ちた。20メートルものイーグルトライは読み通りに打っても、ラインに乗らなかった。2メートルほどのバーディチャンスも逃して、平凡なパーに終わって思わず自分にダメ出しだ。
「ほんっとに、詰めが甘いな!」。

ムービングサタデーは、8打差の19位タイからとにかく松山を、追いかけていくつもりだった。6番パー5では、245ヤードをクリークで、10メートルに乗せてイーグルを奪った。
14番から3連続バーディで、通算12アンダーとした。

65を出して、1日で7つ縮めても「追いつけねーわ」と、苦笑いで嘆息した。
つい先日は、WGCを制覇したばかりの12歳下の大学の後輩は、最終日を前にいよいよ通算20アンダーに到達した。
「1日6アンダーくらい出すつもりでいかないと、英樹には抵抗できない」。
そのために、この日は試合の途中にもかかわらず「思い切った」と、きゅうきょピン型からマレット型のパターに変更して「良い感じで来ていたのに、最後の最後に・・・」と、苦笑いしか出てこない。

連覇を狙う次週のダンロップフェニックスには昨年、松山も出ていたが「あのときは空気を読んでくれた。先輩思いだと思ったが、2度目はないみたい」と今回は容赦してくれそうにもないが、自身はせめて納得の最終日にしたい。
自身も東北福祉大の2年時に、並み居るプロを差し置き当時コース新の63を出してV争いを繰り広げた思い出の御殿場。
「イメージの良いコースで調子を上げて行くのも大事」と言い聞かせた。

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