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ダンロップフェニックストーナメント 2015

18番でイーグル! 松山英樹が連覇にチャンスを残した

最後にやっと、喜びの笑顔が出た。18番は240ヤードから、2オンに成功して2メートルのイーグルチャンス。「今日はなかなかああいうパットが決まらず、外してばかりで、ため息ばっかりだったので」。

最後にようやく大歓声を浴びて、ガッツポーズも飛び出した。
「17番が大きかった」。
ショットがキレていた分、チャンスにピタピタつけても、みすみす逃して、思わず空を見上げたり、「入らないのが僕なので」とおどけてみても、「これだけ外れると、苦笑いしか出て来ない」と、自分にあきれかえったまま終わらなくて良かった。
「17番が入ったおかげで、最後のイーグルも入れることが出来た」。
最後のパー3で、4メートルのバーディパットは「下りのスライス。打って、いつもは自信を持って歩くのですが、今日はぜんぜん自信を持っていなかったので・・・」。

自信があれば、あれだけキャディの進藤大典さんにも、ラインを何度も聞いたりしない。「今日はあまりに入らないので。自信がなくなって、聞いて、2人のラインが合えばいいし、合わなければどちらかを採用する感じで。17番も入るかな、と不安げに見ていたんですけど、入ったので気持ち良く18番に迎えた」。

上がりのバーディ、イーグルで通算8アンダーは4位タイに浮上して日本勢としては、96年に3連覇を達成したジャンボ尾崎以来の偉業に、可能性を残した。

「狙いたい気持ちは強い」。ホスト試合での連覇達成も、当然視野にあるが「ショットが良ければパットが入らず、パットが良くてもショットが、というように、上手く出来ていますね、ゴルフって」と、ここでも苦笑いで全体的にはいまひとつ、思うがままにプレーが出来ていないという不安を抱えたまま首位とは4打差も、昨年は先輩の岩田寛が最終日に7打差から追いついてきて、共にプレーオフに臨んだ例を何よりの頼りに、「まだ誰が勝つかはわからないと思うので。どんなに差があっても、最後まで諦めずにやりたい」。

最終日こそ、満員の会場には歓声だけを、響かせてみたい。
「今日は外してばかりでお客さんも、ため息ばかりで。それは自分もあまり嬉しくありませんが17番、18番のように決められると皆さんに頑張れ、と言ってもらえる」。
最終日こそ、歓声を力に変える。
「そういうプレーを明日18ホールで続けていけたら、自ずと結果はついてくる」。
最終日こそ、自分を信じる。

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