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ブリヂストンオープン 2015

21歳の稲森佑貴(いなもりゆうき)はやっぱり初Vしか見えない・・・!

3日目は、上空を舞う風の中でも、直感と感性に頼った21歳のマネジメントには揺るぎがなかった。15番で、カラーとラフの境目からの3打目。8メートルのアプローチで、迷いなく、パターを握った。
「やらかしたな」と内心は、ヒヤリとした強気のストロークも、顔色は一つも変えずに「パットのほうが、自信があったし、ウェッジだと、後ろのラフに引っかかりそうな気がして」。冷静な判断力は、ピンを刺したまま打ったことも奏功した。
「そのままにしておいて良かった。当たっていなければ、カップを飛び出してオーバーしていた。そんな偶然が重なって“場外”から決められた」。
チップインバーディで、スタート時のスコアにもどして上がってこられた。

この日は、強い風の中で試練の3日目には、最終日のゲームプランもますます固まった。
「今日、思い知らされたのは、変な加減をしてはいけないということ。10割から加減をすると、8割しかいかない。9割で打つ、と決めたら9割の力でしっかりと打つ。ピンをデッドに狙っていく。今日の風が、いい教訓になりました」と、育ち盛りは日に日に学ぶ。
「その中で、自分が優勝するというイメージは大切にしていきたい」と、強い意志にも揺らぎはない。

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