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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

変身元年の永野竜太郎がV争い

シード2年目の26歳が、V争いに食い込んだ。グッとスリムに変身してツアー初優勝を狙う。
2日目のこの日は終盤の6番から一気に順位を上げてきた。
9番でも、1メートルもない絶好のバーディチャンス。「これを決めれば、4連続バーディじゃん!」。惜しくも外して記録が途切れて、悔しそうに天を仰いでも、暫定ながら首位タイ浮上だ。

「食べたら太る体質で」。昨年までぽっちゃりと、体重も90キロをゆうに超えていた。
このオフは一念発起。減量に着手したのは「競技的なものが半分、見た目が半分」。アスリートとして理想の体型を目指すとともに、プロゴルファーとして、見かけのかっこよさにもこだわって、ダイエットに取り組んだ。

「夜は、ほとんど食べずに、炭水化物や脂っこいものは控えた」。毎日1時間の走り込みで、10キロ減に成功。「開幕のときは、もっと痩せてた。痩せすぎて、やばかった」と、83キロから今はまた、86キロまで戻して維持につとめる。

同級生で、ジュニア時代からの親友の重永亜斗夢は、「食べても食べても太らない」と、特に夏場はスタミナ不足に嘆くのとは対象的に、「僕はツアーに来ると太っちゃう」と今はベスト体重で、酷暑のゴルフも足取り軽やか。
「体重が減っても飛距離は落ちていないし、痩せて良かった」と、真夏のV争いに加わった。

プロ7年目。昨年の今頃は、成績に一喜一憂して「いちいち動揺していた」というが、「今年はどうしよう、というのがない」。昨年は賞金ランク51位でシード権を保持したことで、自信が出てきた。
「少々のことでは慌てなくなりました」と、週末も地に足つけて初の栄冠を目指して歩く。

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