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関西オープンゴルフ選手権競技 2014

週末はクラブをマイクに持ち替えて・・・髙橋勝成

厳しいピン位置に「あ〜!!」と、今日はこんな表情が多かった髙橋。「週末は別の形で頑張ります!」
63歳の夢はかなわなかった。髙橋は通算5オーバーで予選落ち。「後半、ドライバーが良くなってきて。まだ行けるかなと思ったけれど」。
ほのかな希望も、グリーン上で打ち砕かれた。。
「レギュラーツアーのピン位置は、厳しいですね」と、苦笑した。

コースまで車で15分もかからないという地元プロは、80回の記念大会を「ぜひ盛り上げて欲しい」と主催者からラブコールを受けて、レギュラーツアーは9年ぶりの登板。

「まさかこの年で出るとは思っていなかったけれど」と、恐縮しきりでやってきたが、久しぶりに血がたぎるような思いを味わって「また出てみたくなりました」。60歳代で、レギュラーツアーの決勝ラウンドに進んだ例は多くない。

「あと何年、やれるかと考えたときに、そういう記録を作って燃え尽きるのもいいなあ、と」。
思いがけず、新たな目標も生まれた。

「ただし次に出るときは、自分の力で」。本戦の出場権をかけたマンデートーナメントという選択も視野に、夢に賭けてみようと思っている。
でもひとまず今回は、お預け。
24日と25日の土日は、「違う形」で主催者と、応援してくれたゴルフファンにご恩返しだ。

決勝ラウンドに予定されている観戦ツアーで、今度はピンマイクをつけてロープの外からゴルフゲームと向き合う。
「ただ打っているのを見ているだけではなく、プロが色々考えてプレーをしているということを、精神的なスポーツだということを伝えたい。トーナメントを面白く見せたい」。

久しぶりにレギュラーツアーに出てみて思うことは、「選手はみんな余裕がない」ということ。シニアツアーとはまた違った厳しさがあり、生活がかかっており、「確かに自分の若いころもそうだった」と、思い当たる節があるからこそ年齢を経たいま、「もうちょっと遊びの部分。ギャラリーとの距離を縮めるように。

親しみを感じてもらえるように、選手みんなで考えていけば、もっともっと盛り上がるのではないか」。

そのほかにも、プレー後の服装や身だしなみ、マナーも含めて「もっと清潔感のようなものを出していけば、男子ツアーももっと人気が出るのではないか」と、思うところはたくさんある。

大会は今年、前週の日曜日にプロアマトーナメントを開催したり、ギャラリー向けのイベントを増やしたり、工夫を凝らしてスポンサーへの働きかけや、集客に力を入れている。
「ギャラリーを喜ばせようという思いを感じる。僕もそのお手伝いが出来ればいい」と週末のラウンド解説では予選ラウンドのプレー以上に、熱が入りそうだ。

※土日の観戦ツアーは髙橋のほかに、水巻善典と細川和彦、またティーチングプロの大東将啓さんと、山本幸路さんがゴルフの観戦マナーをはじめ、プレーのみどころやプロの技術などを生で解説しながら、ホールを回ります。
参加希望の方は各日、ギャラリープラザにある観戦ツアー看板前にご集合ください。特に定員はありません。参加費は無料です!

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