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アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014

宮里優作が裏街道からV争いへ突入

早朝に消化した前日2日目の残り4ホールは、最後の18番であわや左OBのピンチもどうにかパーでしのいで、第2ラウンド終了後のスコアもどうにか通算3アンダーで決勝ラウンドを迎えた優作が、続く第3ラウンドは、インスタートのいわゆる“裏街道”から67をマーク。
一気に5位タイに急浮上した。

首位を走る金とはこの日の早朝ラウンドを含めて“3日間”を同じ組で回り、「いやあ、本当に絶好調なんで。同い年だし、刺激になります」と、最終日を前にどうにか3打差まで詰め寄った。

ツアーで唯一のコウライグリーンは、その対策として、開催の1ヶ月も前からそのための試行錯誤を繰り返して「今までちょっと、繊細になりすぎていたのをファジーな状態で打てるパターを。コウライは特にショートパットでポンと打てないと、目に負けてしまうので、弾きの良いものを」と吟味を重ねて持ち込んだ道具を駆使して、前半の13番では左奥から4メートルのイーグルトライもねじ込んだ。

今年は7月の全英オープンで、初めて踏んだメジャー舞台。「慣れないことも多かったが、良いものを持って帰れた」と、3勝目にむけて準備も整いつつある。

今週は初日が終わったあとに、父親でコーチの優さんにスイング動画を送り、バッグスイングの上げ方やセットアップの位置を見直してもらったといい、「でもドライバーだけはどうしてもうまくいかなくて、今日は半インチ短く持つことで、うまくいった」と上昇のきっかけとした。

沖縄県出身だが、ここ福岡の芥屋は「自分の中では地元という意識は薄いのですが」。それでも、「沖縄から応援に来て下さる方が、毎年何人かいらっしゃるので」。今年は開幕戦の東建ホームメイトカップで年またぎの2連勝で沸かせたあとは、少し元気がなかっただけに、「久しぶりにしっかりと優勝争いがしたいですね」。今季2勝目で、故郷にも朗報を届ける。

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