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関西オープンゴルフ選手権競技 2013

地元出身の藤本佳則は「まずは楽しむことが目標です」

ゴルフ界の“ビリケンさん”もイメチェンの夏。トレードマークの後ろ髪。時には、肩に届くほど長かった。それをこの夏、ばっさりと切った。
記録的な猛暑に「いやもう、今年は暑かったんでね」。それに、帽子からはみ出した部分は特に、髪も日焼けをして傷んでいた。
「気分転換の気持ちもあったし。一度切って、またいちから伸ばしなおそう、と」。
さっぱりと切り落としてきた。

約1ヶ月半も試合が空いたこの夏は、もっぱら練習とトレーニングに専念。
プロ2年目の今季は、自身初の「複数年優勝」を目標に掲げて、4日間のうち1日、2日は上位にも来るのだが、「最終日まで続かない」。

その要因は、スイングにあると分析した藤本はこの夏、マイナーチェンジに着手。
「クラブがスムーズに動かせるような体の使い方。そこを重点的に、良い練習が出来たと思う」ときっちりと“宿題”を終えて、ツアーは後半戦に突入できそうだ。

ショットの不振もあって、春先はゴルフを楽しめなかった。
「それだとやっぱり、良い成績も出ないし」。ストレスもたまる。
ルーキーイヤーの昨年は、ラウンド中も、いつもニコニコ。専属キャディの前村直昭さんと、笑顔のラウンドが印象的だったが、今季序盤は表情にも陰りがあった。

「やっぱり、まずは楽しめないとダメ」と、“夏休み”の間に十分に反省も済ませて、心機一転の後半戦。
奈良県出身ということもあり、この関西オープンはアマチュア時代から“学生王者”として君臨し、存在感を発揮してきたトーナメントでもある。思い出の大会でも「4日間、最後まで楽しめたらいいですね。」。藤本も、薗田と小平と同い歳の23歳。笑顔を取り戻した“ビリケンさん”も、ここからエンジン全開だ。

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