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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2013

今は自分が幸せ! 藤本佳則が目指す、婚前V

ビリケンさんは、人々に幸福を運ぶ神様だがゴルフ界のビリケンさんは、いまは自分こそが幸せの絶頂期だ。来月の18日に、高校時代から愛をはぐくんできた安福祐未(ゆうみ)さんとの披露宴を控えて、「指輪代を」と意気込む藤本が、首位タイで初日を飛び出した。

東京よみうりは、例年になく硬いグリーンに「足の裏の感覚は、ものすごく速く感じる」。実はそれとは裏腹に、「あまりスピードは出ていない」。実際とのギャップに藤本も例外なく戸惑いを感じている中で、13番では手前から13メートルをねじ込むなど、スコアを伸ばした。

今年は「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」でツアー2勝目を飾って迎えたこの頂上決戦だが 開幕前はショットの不振を抱えていた。
「軸がぶれていたり、基本的な部分」。初日までに、修正出来たのが良かった。
「今日ゴルフをして、真っ直ぐ飛ぶから自分でもびっくり」と、8番は難しいパー3でも、6番アイアンで奥3メートルにつけるなど、「まだ試行錯誤だけど、それが良い方向に進んでいるので良かった。距離感もうまく出ているし、今日は自分でうわっという球がなかった」と、ビリケンスマイルも自然と深くなる。

このツアー最終戦で、今季2勝目ならデビューから2年目の24歳にはもちろん、自身初の1億円超え。「僕の中では、スポーツ選手で1億円を稼いでいる人はそんなに多くない。その中に入ることも、モチベーションの中にある。勝てば行く額。そうなったら最高ですね」。もちろん、そうなれば愛する人の左手薬指をこの上なく豪華な宝石で、飾ることも出来る。

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