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フジサンケイクラシック 2012

2007年のチャンピオン! 谷原秀人が苦しみながらも6位タイ浮上

スタート前の、ほのぼのシーン。1番ティで、これから打つティショットに意識を集中させていた谷原。厳しい表情が、ふっと優しい笑顔になった。
高台になったティーインググラウンドのすぐ真下を横切るカート道を、悠然と渡っていくのは大切な家族。

長男・悠人(ゆうと)くんを乳母車に押して歩く妻の絢香さん。
やや昇り坂に苦戦しながら行く様子に、ほんのひとときパパの顔になった。

ささやかなパーティは、大会前日の水曜日。悠人くんの、1歳の誕生日を祝ったばかりのお父さんは、しかし「プロアマ戦で80くらい打った」と絶不調で、「ここに来たときからショットが最悪。今週から思い切り振るイメージで、少し良くはなったけど、100%自信を持って振れていない」と、この日は2アンダーのゴルフにも、恨めしげにぼやくばかりだ。

「もちろん、家族には良いところを見せたい。だけどその前に、スイングの感覚のずれを戻して気持ち良く振れるようになるのが先」と、最後は戦う男の顔になった。


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