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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

平本穏(ひらもとやすき)は「3位に入るなんて、ないから」

地元・高知県出身の片岡大育(かたおかだいすけ)と同様に、逆転の初シード入りには今週の3位以上が条件、というのが平本だ。

現在の賞金ランキングは112位。ファイナルQTはランク14位の資格で自身初の本格参戦を果たした今季は、しかし序盤で思う様に稼げず、ツアーは9月のANAオープン以来、9試合ぶりとなる。

久しぶりのトーナメントで一発大逆転…などはなから頭にない。

「来週はQTに行ってきます」と、開幕前から周囲に宣言していた。

今週は、来季の出場優先順位を決めるファイナルQTにむけて、「最高の調整場所をいただいたと思って頑張ります」。
そんなほど良い緊張感が奏功しているのか、最終日を前に6位タイに浮上してきた。

前日の2日目には、その日のベストスコアとなる66をマークした。
さらにこの日の69も、最終18番は強いアゲンストの風の中で「ティショットが220ヤードしか飛ばなかったけど、良いパーが拾えた」と、ボギーなしでまとめても相変わらず、「QTに向けて、最高のプレーが出来たと思う」と、繰り返した。

いよいよ残すところあと1日。
「明日もQTにむけて、ボギーを打たないように安定したゴルフをしたい」と平本。
「…それで、もしも3位内に入れたらラッキー」とこうなれば、さすがに内心は少々色気も…?!
「いや、でもないでしょうね。僕が3位に入るなんて、ないから」。
最後はやっぱり、可能性を自ら打ち消したのだが。

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