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ANAオープンゴルフトーナメント 2012

金亨成(キムヒョンソン)は2位に破れる

8月にツアー初優勝をあげて以降はトップ10続きの「ハンパない」好調さも、ベテランの前に倒れた。最終日は2位以下がめまぐるしく変わる大混戦も、常に1打のリードを保って、いよいよ終盤を迎えた。

しかし「ヒョンソンは、予選ラウンドとプレ−スタイルが変わっていた」と、藤田には読まれていた。
本人は気づいていなかったかもしれないが、藤田は「今日のヒョンソンは明らかに、プレーに時間がかかっている」と、感じていた。

「藤田さんに対して、プレッシャーはなかったです」と、金は振り返ったが、今季2勝目に向けて、慎重になりすぎていたかもしれない。
「一番悔しいのは16番のティショット」。
フェードヒッターは、「右のピン位置が好きで、自信を持って狙っていったけど・・・」。

169ヤードのパー3は風を読み間違えて、長いバーディトライになった。寄せきれず、1.5メートルを残した。「前の15番では3メートルのパーパットが入ったのに!」。
外して3パットのボギーにとうとうこの日初めて、藤田のみならず、池田やバーンズにも並ばれた。土壇場で、大混戦に自ら足をつっこんだ。

藤田と並んだまま迎えた最終ホールは今度もまた風を読み間違えてティショットを右の木の根元へ。横に出すしかなく、さらに3打目もグリーンに乗らず、あえなくボギーの幕切れだ。
「惜しかった・・・。16番の3パットが残念です」と、改めて一番の敗因に上げていた。

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