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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2018

インドのラヒル・ガンジーが14年ぶりのV2

39歳のインド人がビックリした。「ここに来るまで、14年もかかった。僕がまた勝てるなんて・・・。いまだに信じられない」。

日亜共同主管の今大会で、ガンジーがアジアンツアーは14年ぶりの2勝目、日本ツアーは初勝利で優勝賞金3000万円を手にした。
資金さえ貯まれば来季にも、QTから挑戦したいと思っていた。日本ツアーのシード権をも手に入れまた驚いた。
ここに来るまで昨年末から数えて5試合連続の予選落ちと、2度の棄権で自身、実に8試合ぶりの決勝進出での快挙だからなおさらだった。

もつれにもつれてタイで迎えた最終18番は、金亨成(キムヒョンソン)と揃ってティショットをバンカーに入れた。
アゴ近くに落ちたヒョンソンの2打目は「緊張があって自分のスイングが出来なかった」と、出しただけのショットになった。ラフからの3打目もまたグリーンを外して、パーに終わった。

ガンジーは、バンカーから今度は右バンカーを渡り歩くも「バンカーショットが僕の強み」と見事な3打目は、本人もそのまま入るかと思ったほどピンに寄った。
1メートルもないバーディを、ウィニングパットにした。
震える手で流し込んだら驚きと、歓喜で大きな目を見開き、うっすらと涙もこぼれた。

紅茶貿易を営む父と一緒に9歳からゴルフを始めた。
「大きな賞金に魅力を感じた」と、2001年にプロ入り。
「飛ばないけど、曲がらない」と安定性を武器に2004年の亜「フォルクスワーゲンマスターズ」で1勝を飾るも、「ショートゲームに問題があった」と長く、勝ち星に恵まれずに来た。

「自分を疑うこともあったが、信じ続けてくれた両親や妻、友人の支えがあり、必ず勝つんだという気持ちを保ち続けることが出来た」と、親友たちの水シャワーでシャツはびしょ濡れ。
長くアジアンツアーの転戦経験を持つ市原弘大が言うには「彼は本当に、フツーにイイ人」。18番グリーンに祝福に駆けつけた人の数でもその人柄が伺える。
お寿司とカツ丼と、神戸牛が大好きな親日家でもある。
もう何度目かになる今回は来日前に、第一人者のジーブ・ミルカ・シンに説かれたウーロンハイのおいしさに納得してまたひとつ好物が増えた。

このあといったん、愛妻が待つインドに帰るつもりだったがきゅうきょ変更。
日本ツアーのメンバー登録もさっそく済ませて、次週の「中日クラウンズ」への出場を決めた。
「大好きな日本で戦えるのが楽しみ」。
今夜はさっそく「ウーロンハイで乾杯する」と言った笑顔が人なつこい。

※インド選手の日本ツアー優勝は、ジョティ・ランダワ(03サントリーオープン)と、ジーブ・ミルカ・シン(06カシオワールド、06日本シリーズ、08セガサミーカップ、08日本シリーズ)に続く、10年ぶり6度目3人目でした。

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