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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2011

平塚哲二は日本代表ペアと「これで心おきなく行けるね」と

平塚の地元Vに、この選手も祝福に駆けつけた。池田勇太は、16番で平塚の5メートルのバーディパットを知って、慌ててコースに引き返してきた。

「いや、あれはよく入れたね」と25歳に褒められた39歳は、「あれを見た瞬間に、これは待っとかなきゃいけない、と思ったんだよ」と、わざわざお祝いを言いに戻ってきてくれた池田にも感謝した。

11月に、中国海南島で行われるワールドカップは、この2人で挑む。
平塚は出場の打診を受けたとき、ふたつ返事で行くと決めた。
「とにかく日本代表として戦うという気持ちが大事だと思ったので」。

日本が再三の国難に見舞われているといってもいいこの時期に「代表として、強い日本を見せることで、ちょっとでも元気づけられたら」との思いがある。

日の丸を背負って戦う重圧を背負いながら、「どれだけのゴルフが出来るか」という楽しみもある。「パートナーが勇太なので、それも面白いかな」と、ベテランは今から胸を躍らせる。

今季はこれでひとまず互いに1勝を挙げて、「これで心おきなく行けるね」と笑い合った瞬間に、代表ペアの絆がまたひとつ、強まった。

写真=少し小さくて分かりにくいかもしれませんが、右端が平塚。左端がお祝いに駆けつけた池田。最終組のプレーが終わるまでのひとときも、すでに優勝を確信していた平塚は、池田と談笑したり、長男の仁くんと、ボール遊びをしたりして過ごしていたときに、勝利の一報は飛び込んだ。

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