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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2011

連覇を狙う、谷原秀人が「気配はある」

ディフェンディングチャンピオンの表情がなにやら渋い。この日のプロアマ戦は終盤にさしかかったころに、32歳が顔をしかめて「もう年ですね」。

軽い傾斜を登るのも難儀な様子で「年々痛いところが増えていく」。
昨年は、今大会でツアー通算9勝目をあげた直後に背中の痛み。それがようやくおさまったと思ったら、今週は「左の腰が痛い」と、ときおりクラブを杖にして歩いていたが、あとでトレーナーの言葉に安心した。

「ちゃんと体重移動が出来ているから、痛いのでは?」。
今シーズンは、開幕からさっそくショットが曲がって出遅れた。
試行錯誤の中で、良いときの自分のビデオを見てみた。
「上体も、腰もしっかりと回っていた。フォロースルーで思い切り振ることを意識していたから」。
原点回帰で後半戦は、「思いきりよく振っていく」。
腰の痛みは、そのおかげでかつてのキレが戻ってきたからこそだった。

「調子は上向きだし、気配がある」と開幕を目前に、連覇にむけて明るい兆しだ。

妻の絢香さんが、今月中にも待望の第一子を出産予定だが、夫は浮つく素振りも見せずに「僕はゴルフのことで頭がいっぱい。だって頑張んないと、成績が出ないですから」。家族が増えるのだから、その思いはなおさら強い。

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