Tournament article

The Championship by LEXUS 2010

難コースだからこそ強い?! 兼本貴司が首位タイに

ツアーきっての飛ばし屋は、その分、リスクも高くなる。本人もその自覚があって、「66で回る日もあれば、80を打つこともある。僕のゴルフは荒っぽい」。

しかし、だからこそ、今週のような難コースで慎重になれる。
丈高い松林とラフがうっそうと生い茂るここ茨城県の大利根カントリークラブは、「フェアウェーから打てば、見返りが凄くある」。

その利点を最大限に生かす方法を、駆使してスコアを伸ばした。
「ティショットでドライバーを使ったホールは4つだけ」。
アウトは3、7、9番とインは最終18番だけ。
「多少距離が残ってもいい」と、スプーンと2番アイアンで徹底して刻んで、チャンスを量産。
トレードマークの長尺パターも良い仕事をした。
前半は7番からの3連続バーディを含む6アンダーは66。

ツアー初優勝は、昨年の三菱ダイヤモンドカップだった。会場は、同県屈指の難コース。

“大洗”でプレーオフの末に栄光を掴んだ際は、初日から徐々に尻上がりで頂点に立った。

「今回は、早く来すぎてますね」と、2日目にして想定外の首位タイに「最終日ほど、精神的なものも重なってヘーヘーハーハー。厳しくなるから。あとはもう、落ちるだけじゃない?」と、冗談交じりに週末の傾向を自己分析したが、言葉とは裏腹に気持ちは乗っている。

2週前のミズノオープンよみうりクラシックから使い始めたというオレンジのカラーボールは「使ってみると、意外と新鮮で。弾道が良く見えて、普段より飛んでる気にさせられる」と、この日2日目はさらにウェアも同色とお揃いにして、猛チャージした。


関連記事