日本オープンゴルフ選手権競技 2017

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2位の金谷拓実さんは2度目のローアマも「2年前より悔しい」

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神妙に、背中の声を聞いていた。第1回の1927年の赤星六郎氏の優勝に次ぐ、大会のアマ最高順位の2位で出席した表彰式。互いに代わる代わるに杯を受け取る合間をはかって小声の早口で「なんで、18番でスプーンを持ったんだ」と、池田に聞かれた。池田が見事ワンオンを成功させた11番でも「なんでアイアンで刻んだのか、と」。

要所の金谷さんの選択を、池田は納得できないようだったが金谷さんは「初日から決めていたので。とにかくフェアウェイに置きたかったので」。
雨中の11番パー4は、この日は297ヤードと前のティに設定されても金谷さんの飛距離でグリーンを狙うには、まだ無理がある。
そればかりかバンカーやラフに捕まる危険がきわめて高い。
3Wを持った18番も同様に、それが今の自分の精一杯のマネジメントだったと言うほかない。
「勇太さんは、11番で果敢にドライバーを持ってワンオンしたり、18番でもドライバーでフェアウェイに打ったり。自信があるからそういうことが出来る。そのあたりがプロとアマの差なのかと。魅せるゴルフということですね」。

勝者の背後で聞いたヒーローインタビュー。
「彼も少し、優勝を意識したのか後半はブレ始めた」と、池田に言われて素直に何度もうなずく。
「スタートは、5打差がついていたので優勝は意識せず、自分のプレーを心がけていた」と、無欲の序盤は3番で、右のラフからチップイン。
4番の連続バーディと、6番ではピンそばのバーディで、もたつく池田に幾度も迫ると「バックナインで差が縮まるにつれて、優勝がちらついてしまった」と、入れば初めて首位に並べた16番では、1メートルのパーパットを外した。
17番では、3メートルのバーディチャンスを逃すなど、得意のパットも乱れて「2年前より悔しい気持ちは大きい」。
大会史上最年少と90年ぶりのアマVがかかった今年は快挙達成まであと本当にもう一押しだったが、色気を出した途端にその手からこぼれ落ちた。
「2年前は、ただ楽しむことだけを考えてやっていた」。
やはりV争いの末に、11位につけた2015年に続く2度目のローアマ。複数回の受賞は、池田をはじめとして錚々たる面々が居並ぶ史上17人目の栄冠を刻んでも、僅差の戦いの中で、19歳は勝てるチャンスすら見いだしていただけに「悔いが残る」と唇をかんだ。

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