マイナビABCチャンピオンシップ  2016

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小林伸太郎は片山に脱帽

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  • 次は必ずその背中に追いついてみせる

ベテランが最終ホールで見せた駆け引きを、小林も見て取った。「片山さんは、自分のゴルフを知ってらっしゃる。だから、あそこに刻んだ」。

小林が、先にフェアウェイからピンまで185ヤードを、得意の6番アインアンで、奥5メートルのイーグルチャンスに乗せても片山は動じなかった。
片山は、セミラフからの2打目。「僕なら、狙っていたかもしれない」。しかし、いったんフェアウェイに運んで3打目を、小林よりわずか内側のバーディチャンスにつけてきた。
「確実に、片山さんのほうが近かった」。
池に向かって急な下りのスライスは、片山とほぼ同様のラインでも、カップまでわずかに遠かった小林が、先にイーグルトライを打って見せるしかなかった。

「グリーンの速さばかりを気にしてしまい、ラインを合わせられなかった」と、決めればプレーオフの最後のチャンスを逃して「自分にはまだ経験が足りなかった。もっと、自分のゴルフを知らないといけないと分かった。勝つにはもっと経験を積まないと」。

単独首位から出た最終日は5番でダブルボギーを打って、片山に首位を譲った時点で「ひっくり返されて、逆に楽になった」と小林はいう。スタート時の緊張が緩んで「追うほうが楽しくなった」と、そこから再逆転を期した。

「彼は、あのまま崩れると思ったけれど。後半は本当に良いゴルフをした。よくついてきた」と片山も、小林の大健闘を称えた。
本人も、「追いつけそうな場面もあったが、2つ、3つくらい届かなかった」と、永久シード選手の力と経験の差の前に倒れた。

3年前から兵庫県三木市に住まいを構えて、この日は大応援団がかけつけた。地元のスポンサーや家族の前での初Vを、取り損ねた。
所属先「焼き鳥まさや」の社長はもちろん、「奥さんと結婚して、QTに合格するまで苦労をかけて。お父さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんにも。たくさんの支えがあって、この場に立てていられる。返せたら」。
片山も「彼は今日、本当に良いものを見たはず」と言った。通算30勝をかけたベテランとの戦いは、今後必ずその糧となる。

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