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日本プロゴルフ選手権大会 センコーグループカップ 2026

プロ初Vをプロ日本一で決めた「35年で止めれてよかった」細野勇策がレフティV

細野勇策(ほその・ゆうさく)が、自身の“代名詞”に「35年」でストップをかけた。
2022年のデビュー以来、優勝争いのたびに1991年「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊以来のレフティVと書かれた。

「“31…2年ぶり”くらいから始まったと思うので。早く止めないとな、と思っていた。35年で止められてよかったです」。



いったん区切りとした悲願のツアー初Vは、5年シードのビッグタイトル。
「メジャー大会で勝ったら一生名前が残りますし、本当にすごく嬉しいです」。

9度目の最終日最終組で射止めた。
勝俣と共に1差のトップで出た最終日は、1番でチップインイーグルを奪いながら、2番から連続ボギーを打ち、4番からは今度3連続バーディ。

目まぐるしく動く展開で、常に渦中にいてゲームをけん引。ティショットを左崖下に落とした16番では、細野にとっては2打目が右の林を背に構えるトラブルショットになり、「左でラフからフェードをかけていくのはほぼ無理。右だったらな…」。


一瞬だけ“隣の芝生が青く”見えかけたが、逡巡するより早く「いちかばちか」で放ったスーパーショットは数枚の葉っぱをかすめ飛び、グリーンの左手前の刈り込みをとらえて3オン1パット。窮地を脱して栄冠をつかんだ。

1差2位で敗れた今年の「中日クラウンズ」など、V争いに絡んだ数の分だけ惜敗も多いが、目も当てられない惨敗もいくつかあって、「あれは結構ショックでした」。

今も忘れないのが、首位で出ながら16番で池に4度も入れ、21位に沈んだ昨年9月の「ロピア フジサンケイクラシック」だ。

「あれは立ち直るのに“1日”くらいかかった」とは、ほんとにショックを受けていたのかいないのか?
「引きずるといいことない。1日で忘れました」とすぐ顔を上げ、「あの経験があったからきょう勝てた。結果、メジャーで勝ててよかったな」。

会うたび「早く勝てよ」と言い続けてくれた左利きのレジェンド、羽川氏へのV報告が、5年シードのタイトル戦というのも感慨深い。
「どこかでお伝えできたらいいな」。

羽川氏の初Vも、1981年の「日本オープン」と、奇しくも日本タイトルだった。
またレギュラーツアーは通算5勝。
追うべき背中はまだ先にある。
“2代目”のレフティ伝説は、まだ始まったばかりだ。

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