記事

東建ホームメイトカップ 2026

早朝の中止でも5時起き。ルーキー中野麟太朗が貫いた雨中のスケジュール

国内開幕戦の2日目は大雨の影響で中止となり、第2ラウンドは、翌11日に行われることが決まった。
豪雨を降らせる雨雲が長く停滞する予報から、キャンセルの一報は、早朝6時半に発表した。

それでも中野麟太朗(なかの・りんたろう)は、7時すぎにはコースに来て、黙々と打ち込みを続けた。



「外でごはんを食べているときに一報が来たんですけど。ここまで準備してるしね、と」。

でも実は、2アンダーの23位からスタートする中野の第2ラウンドのティオフ予定時刻は12時35分。
そもそも「準備」が早すぎる?!

・きょうは朝5時すぎ起床
・ウォーミングアップ
・6時半、すき家で食事
・7時すぎにコース着
・8時から練習
・いったん宿に帰って休憩
・2時間前にコース入り→再度準備、昼食
・10番ティからスタート…

以上が、中野が計画していたこの日1日のスケジュールで「残念ながら、中止になってしまったんですけど、せっかくなので」。

計画続行中。

中野がウォーミングアップにボクシングを取り入れていることは関係者の間では有名で、「パンチも手打ちだと威力が伝わらない。腰との一体感や瞬発力、忍耐力。ゴルフと動きが一緒」とは、78戦65勝の元ボクサーで、理学療法士の髙橋弘樹・専属トレーナー。
「今朝もミットを打ってきました」と、たとえ中止となっても仕上げて会場入りし、キャディで大学同期の柏俣結生さんと、飛距離計測器で1打1打チェックしながら、“朝練”に打ち込んでいた。



22歳を迎えた昨年の11月11日にプロ転向を表明した。
同週の三井住友VISA太平洋マスターズでデビュー戦を飾り、今季が本格ルーキー1年目。

「学生のころから出場させていただいて、この世界で活躍するのがどれだけ大変か。百も承知で、プロになったからには王者を狙っていきたい。まずは初優勝だったり、勝ち星を積み重ねて結果を出したい」。
185センチの長身は、やる気で満タンだ。

体重は、今オフの取り組みで一時期、100キロを超えたが「さすがにそれはちょっと重いので…」。
今は3キロ減。
97キロのベスト体重でこの国内開幕戦を迎えた。

母校・早稲田大学のスポーツ科学部で学び、先月の27日に卒業式を終えたばかり。
「4年間、文武両道を貫けたのは誇り。これからの人生は自分で決めて、進めていける。一人で船に乗っている感覚です」と、社会人1年生の心境を語る。

本大会では、大学同期の竹原佳吾(たけはら・けいご)と、安保卓哉(あぼ・たくや)もデビューを飾った。
「早稲田の選手が3人も出ている。これからも増えていきそうですし、早稲田勢もちょっとずつ男子ゴルフに侵食できたら」。

2024年の全国大学対抗戦では、東北福祉や日大を破って優勝。中野も大貢献した。

小林大河(こばやし・たいが=日大)や、古瀬幸一朗(ふるせ・こういちろう=東北福祉)らライバル校の同学年も揃ってこのほどプロデビューを飾っており、「プロになっても(大学対抗戦が)続いている感じは…ちょっとありますよね」と苦笑し、「負けたくないですし、切磋琢磨しながらゴルフ界を盛り上げていきたい」。
意識し合える仲間は宝。対抗心こそが成功の早道だ。

関連記事