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横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~ 2023

初Vから5年「ネオンにびっくりしていた頃・・・」稲森佑貴が狙う“横浜連勝”

“前回覇者”が“横浜連勝”に向かって好発進した。
稲森佑貴(いなもり・ゆうき)が、風がますます強まる午後から出て、「65」をマーク。



序盤2番のイーグルは「完全に棚ぼただった」と、80ヤードが直接入るパー4でのショットインだった。

「それを皮切りに2連続が獲れた」と3、4番の連続バーディなど前半30で折り返すと、ボギーは後半13番のひとつに止めて最後18番では3.5メートルのバーディ締め。


6アンダーで、さらりと首位に並んでみせた。

会場の横浜カントリークラブは、2018年に行われた「日本オープン」で初優勝を飾った「原点」コースだ。
「ここからミスをしたなとか、ここから打った、と。あのときの記憶は鮮明に覚えています」。


最終日を3打差の首位で出て、最後2打差の通算14アンダーで勝ちきった。


高校2年で転向して当時はプロ8年目。
地元鹿児島から出て来た23歳は「夜のネオンにびっくりしていた頃」と、思い出し笑いをした。

あれから5年。


2020年にはまた「日本オープン」で2勝目を挙げ、「日本オープンしか勝てない男」と、名誉か不名誉か分からないからかいも、2022年の「中日クラウンズ」で払拭。
同年の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で年間2勝目で通算5勝目。キャリアを重ねてきた。

5年ぶりに戻ってきたコースは、「関東に来た時に、よく回らせていただきます。年に1、2回くらい。プライベートで回る時の方がバックティーの距離が長いので。今回は比較的回りやすい」と、言えるのも成長のひとつだ。


初日の好発進で、好相性を改めて印象づけたが、「まだ3日あるので。気を抜かずに普通にプレーするだけ」。
今では洒脱な横浜の夜景もソワソワすることなく、落ち着いて臨めている。

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