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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2022

連覇がかかる44歳。谷原秀人が最年長タッグ

21歳の大学後輩、蝉川泰果(せみかわ・たいが)と初日の第一組で同組になった。

「スイングを見たことはあるけれど一緒に回るのは初めて。どんなゴルフをするのかな?」と、楽しみにしながら44歳はため息ひとつ。

「向こうは、息子といってもいい年齢。ぴちぴちだよ」。

昨年覇者として、3年連続14回目の出場を果たした谷原秀人も気付けば日本勢としては出場最年長になっていた。


「でも、今はボロボロですよ」。
「…カサカサだし」と、谷原のボヤキに被せてきたのは大学同期のキャディさん。

久保超路(くぼ・ひろみち)も、5年ほど遠ざかってはいるが、かつてツアーを目指していたプロゴルファーだ。

「稼ぎきらんかったので」と、今は東京・代々木でインドアゴルフ場と、「すっごい焼肉」というユニークな名前の焼き肉店を経営する実業家として活躍するが、「来年のQTにまた挑戦しようかな、って…」。


再挑戦を前に、昨今のツアー見学を兼ねて、本当に久々に、尊敬する大親友をサポートしに来た。

「18年くらい前、谷原がデビューしたての頃にも一度、自分が担いだことがあって。そのときはまだお互い25、6歳。俺たちこそぴちぴちだったね」と、笑い合う。


「でも、今は立ち上がるもしんどいくらい。今週はまず、お互いケガなく完走すること」と、冗談交じりに言いながら、今なお、第一線で気を張る親友を尊敬する。

「谷原は今年、選手会長という重責をしながら選手としても成績を残している。本当にすごいと思う」と、久保。


10月の「日本オープン」で史上初のアマ2勝を飾った蝉川や、今週のシーズン最終戦を待たずに賞金王に就いた比嘉一貴もみな大学後輩だ。

「久しぶりだな元気か?なんて。気安く肩を叩けない偉大な後輩たちばかり。ちゃんと育ってるな」と、目を細めながら「谷原は今週、連覇もかかるし、自分はすぐそばで見守りながら、先輩の存在感というか、意地みたいの引き出せたら」と、意気込む。



今週は、女子ツアー7勝で、大学の6つ下の佐伯三貴プロ(=写真中央)も、蝉川のコーチとして練習日から会場入りしている。

卒業後も一緒に練習していたというチームメイトと今季最後の頂上決戦で、思いがけない同窓会。
それぞれの立場で「頑張ろう」と、声が揃った。

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