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フジサンケイクラシック 2022

今平周吾は連覇キャディと「歴史に残る」

記念の50回大会。長い歴史の中でも、連覇達成者はまだ3人(4回)※だけだ。
「今年、連勝なら歴史に残る」と、今平周吾が静かに燃える。昨年大会


後ろを影武者のように歩くのが加藤キャディです。


強力な助っ人がいる。
キャディの加藤大幸さんは“経験者”だ。
当時、まだプロ転向前の今平にも一番記憶に残っているVシーン。
「石川選手が、18番でバンカーから寄せて、プレーオフになった大会」は2010年。

高校先輩の薗田峻輔と争い連覇を達成した。


そのとき、石川遼のバッグを担いでいたのが今年から、今平の専属キャディをつとめる加藤さんだった。

「そうでしたね…」と、加藤さんも懐かしそうに振り返る。
「プレーオフ進出が決まった時に、遼とハイタッチをしたのですが、その力がもの凄く力強くて…。腕が折れそうになったのを覚えています」と、笑う。

今平も、練習ラウンド時に興味深く耳を傾けた加藤キャディの武勇伝。


前年の2009年から続く石川の連覇をアシストした立役者を従え今平も偉業をにらむ。

「コースも知っているし、すごく頼りになります」と、全幅の信頼で開幕を迎える。


初日は金谷拓実と、2018年と2020年優勝の星野陸也と同組で12時05分にティオフ。
加藤キャディの“勝ち星”も合わせれば1組で5勝の豪華メンツ。


1年ぶりに戻るコースは、3番が570ヤードのパー5から480ヤードのパー4に変更されたり、535ヤードのパー4だった5番が600ヤードのパー5に変わっていたり、グリーン周りの改良やバンカー新設など、数カ所で景色が変わっており「一段と難しくなった印象。フェアウェイをキープしないと簡単にボギーにする。ティショットが鍵になるが調子も上がってきたので頑張りたいと思います」。

連覇キャディと再び歴史に名を残す。


※過去の連覇達成者
・グラハム・マーシュ(1973年・74年)
・ジャンボ尾崎(1986年・87年、89年・90年)
・石川遼(09年・10年)

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