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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2021

飛び込み参戦→飛び込み優勝!! 宮里優作が大会3勝目に虎視眈々



直前に飛び込んだ今季の最終戦で、41歳が初日から、好位置で飛び出した。

 

大会2勝の宮里優作が「66」。

1番で奥2メートルのチャンスを決めると、6番パー53メートルのイーグルパットも沈めた。

 

9番では奥から10メートルものバーディトライも入るなど、3週連続の長尺パターも相変わらず好調だ。

 

先々週の「ダンロップフェニックス」で単独4位入ると、先週の「カシオワールドオープン」では2位タイ。

2週続きの急上昇で、賞金ランク26位に食い込みきゅうきょ3年ぶり9度目の出場を果たして「ごめんね」。

今週末のサービスを約束していた家族にわびて出て来たが、2年ぶりの有観客開催で、2年半ぶりに地元沖縄から駆けつけたご両親と再会。

 

「ついて歩いてくれたんですけど、親父も久しぶりの観戦。心配でしたけど、楽しんでくれたみたい」と、思いがけない親孝行は出来た。

 

「テレビで応援しようと思っていた」と、いう今季の最終戦。

「まさか、出られるとは思ってなかったので。出られるだけでラッキー。プレッシャーもない。満喫しました」と、のびのび好発進しながら、それでも背中にジワジワと、3年ぶりのコースの重圧が来た。

 

「最初、凄く楽しんでいたけど徐々に首を絞められていく感じ。どんどん視野が狭くなるのがこのコースの特徴です」と、急勾配の18番パー3は、プロ11年目の初優勝を飾った2013年には劇的なチップインパーを決めるなど、自身もいくつかドラマを作ったが「今日は一番攻めやすいピン位置」。

 

頭では分かっていながらティショットを右のバンカーに外して、この日はボギーを叩いた。

 

2位タイに後退したが、首位と1差と絶好の位置で飛び出した。

賞金ランク2位で入った2007年大会では、勝つしかない状況で6打差の大逆転。史上初の選手会長・賞金王に就いた思い出だらけの今大会だ。

 

「賞金123位がお疲れ気味なので。チャンスがあるかもしれない。鬼の居ぬ間にあと2日で差をつけて」。

ジャンボ尾崎(7勝)と青木功(4勝)に次ぐ、最多タイ記録の大会3勝目に虎視眈々だ。

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