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マイナビABCチャンピオンシップ 2021

ファンプロジェクト担当理事! 小鯛竜也のエア・ファンサービス


選手会のファンプロジェクト担当理事は、たとえ無観客でもエア・ファンサービス。

 

小鯛竜也(こだい・たつや)の前半最後の18番。

右ラフからの2打目は木が邪魔をして、刻むのも難しい状態。

「むしろグリーン方向しか空いていない」と、2番のハイブリッドを持って迷わずピン方向に向いた。

 

220ヤードから、40センチにくっつけOKイーグルを奪った。

 

誰もいないグリーン周りは、関係者の小さな拍手が聞こえただけ。シンと静まりかえったままだったが、それでも観客がいるみたいに何度も何度も手を振った。

 

「気持ちだけでも盛り上げて行こうかな」と、「67」で回った。

首位と2打差の4位タイにつけた。

 

この日は、同組の香妻陣一朗も「66」で回り、無観客が惜しいような伸ばし合いを演じた。

「なかなか、声援が無いというのは寂しいですけど、コロナ禍の中で、大会を開催してもらっているだけでもありがたい」。

時松隆光がまとめるジャパンゴルフツアー選手会で、副会長とファンプロジェクト担当理事をつとめる。

要職の歴代覇者が、無観客でも心をこめてプレー。

 

今年はまだ860万円あまりで賞金ランクは74位。

シード落ちの危機を肌身に感じてはいるが、「ありがたいことにあと4試合あるし、賞金もすごい高い試合が多いので、そこはチャンス」とプラス思考で挑んでいる。

 

プロ10年目の2017年に、ツアー初優勝を飾った思い出の試合。

コロナによる昨年の中止を経て2年ぶりの開催でも「練習ラウンドをまわってる時からイメージが良かった」と、当時の記憶を頼りに好発進。

「速いグリーンも好きだし、球筋とか、コースマネジメントはしやすい」と、相性の良さもさっそく再実感できた。

 

米二部ツアー挑戦による隔離で戦線離脱中の石川遼のエースをつとめる佐藤賢和キャディと今週、初タッグを組み「相性がいい」と、初日から息ぴったり。

「攻め方とかも、いろいろと対等に相談できるのがいい」と、2人で力を合わせて大会2勝目をつかみに行く。

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